「AWS とパートナー提携したことで、AhnLab はクラウドセキュリティサービスプロバイダーへと変貌することができました。これが達成できたのは、AWS のパートナープログラムとトレーニングプログラムのサポートのおかげです。AhnLab は韓国に根付いた APN エコシステム内の経験豊富なコンサルティングパートナーと積極的に協力しながら、新しいプロジェクトを立ち上げることができるようになりました」
Inkoo Bang 氏 サービス運用マネージャー、AhnLab

1995 年に創立された AhnLab は、世界トップクラスのセキュリティテクノロジーをベースとした専門的なセキュリティソリューションとサービスを提供しています。AhnLab は IT セキュリティ市場の黎明期であった 1988 年から IT セキュリティの専門知識を獲得してきた先駆者です。長年にわたって業務に携わる中で、AV-Comparatives、ICSA、Checkmark、VB100 などの主要な国際セキュリティ認定のすべてを取得しています。さらに、AhnLab のエンドポイントセキュリティプラットフォーム (AhnLab EPP) は、韓国のセキュリティプロバイダーとして初めて、Gartner マジッククアドラントのエンドポイント保護プラットフォーム部門にランクインしました。AhnLab は同社を代表するアンチウイルスソリューションである V3 や、エンドポイントセキュリティ、ネットワークセキュリティ、モバイルセキュリティ製品をはじめとする幅広いセキュリティソリューションを提供しています。AhnLab は企業のセキュリティ強化を目指したセキュリティコンサルティングサービス、セキュリティ管理、SI サービスなど、独自のテクノロジーとサービスを提供する世界トップクラスの統合セキュリティプロバイダーです。

AhnLab は韓国最大のセキュリティプロバイダーで、顧客数も最大です。世界規模のセキュリティ企業が韓国市場に参入する中、AhnLab は創業以来、韓国 No.1 の地位を守っています。セキュリティは他のテクノロジーやサービスの先を行かなければならないことから、AhnLab は顧客からの信頼とセキュリティ市場での確固とした地盤を守るため、さらには急速に変化するテクノロジー環境に対応するために、柔軟かつ俊敏であり続ける必要があります。IT 環境を AWS クラウドに移行する AhnLab の顧客はますます増え、移行を検討している顧客も増えていました。AhnLab はこれまで提供してきたセキュリティ管理サービスをクラウドでも機能させたいと考えており、クラウド環境に対応する必要がありました。

AhnLab は、セキュリティソリューションの他にもセキュリティ管理サービスを提供しており、その中で顧客の希望するセキュリティプロバイダーの製品も使用しています。さまざまな企業にセキュリティ管理サービスを提供する中で、最も希望の多い AWS クラウドソリューションを活用すれば自社のサービスを広げられるのではないかと感じていました。AhnLab は、AWS クラウドを導入することで市場参入までの期間が大幅に短縮され、インフラストラクチャと運用のコストも削減されると考えていました。オンプレミス環境ではセキュリティデバイスの購入、設置、テストにそれなりの時間がかかりますが、AWS 環境ではそのプロセスを劇的に効率化でき、顧客にすぐに納品することができます。オンプレミスの場合、顧客はグローバルベンダーにセキュリティシステムをセットアップしてもらうために 1~2 週間待つ必要がありました。一方、AWS 環境ではセキュリティソリューションライセンスが発行された時点ですぐにサービスを利用できます。セールスの点では、AhnLab の業務効率が向上することで、同社のセキュリティ管理サービスの価値を顧客へすばやく、なおかつ簡単に提供できるようになることが予想されます。

一般的に、管理サービスをサポートする機器の維持コストは高額になります。急成長する事業に対応するために AWS を導入した顧客は、必要なインフラストラクチャを購入することなく効率良く拡張できる柔軟性を実感しています。AWS を導入したことで、既存の物理インフラストラクチャを使用していたときと比べてコストが大幅に削減されました。これから世界を狙う企業にとって、セキュリティサービス事業を展開するためにはクラウドで AWS 製品を使うことが不可欠です。AhnLab は手始めに、セキュリティ管理サービス向けに Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)、Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) を使用しています。

AhnLab は 2015 年の末に AWS パートナーネットワーク (APN) に加盟して関係チームと提携し、2016 年 1 月に韓国で初めて自社の AWS クラウドとリモートセキュリティ管理サービスを正式に立ち上げました。AhnLab は、AhnLab Services Operations にて新しいクラウド業務を立ち上げるために、クラウド事業計画やテクニカルサポートなど、さまざまな面で積極的に AWS パートナーチームの支援を受けています。

事業開始から、AhnLab は国内の製造業、大手流通会社、文化産業、O2O (Online to Offline) サービスプロバイダー、ビデオゲーム企業、中小規模企業など、さまざまな業界の顧客を保護しています。AhnLab は韓国国内のセキュリティ管理サービス市場のトップに立ち、海外の教育コンテンツプロバイダーや中国のデジタルマーケティング企業、AWS リージョンを使用するグローバル企業にサービスを提供しています。各種トレーニングプログラムや、AWS パートナーチームとの協力による開発とテストといった AWS のサポートを通して、AhnLab は自社クラウドの顧客からの信頼を築き、社内のクラウド対応能力と専門知識を深めることができました。

現在、AhnLab のクラウドセキュリティ管理事業は他社のサービスと比べて 3 倍の速さで成長しており、獲得した顧客の数は前年比で 300% 増となっています。AhnLab は AWS テクノロジーパートナーとしての業績が認められ、2017 年 7 月に韓国のセキュリティベンダーとしては初めてアドバンスドティアへと昇格しました。

「AWS とパートナー提携したことで、AhnLab はクラウドセキュリティサービスプロバイダーへと変貌することができました。AWS のパートナープログラムとトレーニングプログラムのサポートのおかげです。AhnLab は韓国に根付いた APN エコシステム内の経験豊富なコンサルティングパートナーと積極的に協力しながら、新しいプロジェクトを立ち上げることができるようになりました」と AhnLab の業務執行取締役 Inkoo Bang 氏は言っています。「セキュリティスペシャリストの教育とサービス提供の拡大を進める中で得た経験に基づき、当社は AWS 関連のセキュリティサービスポートフォリオを広げて AWS コンピテンシーパートナーになるよう計画しています。さらに、AWS Marketplace に自社のソリューションを登録してグローバル市場に参入することを検討しています。さまざまな面で AWS と協力しながら、世界規模のクラウドセキュリティプロバイダーに成長したいと考えています」