弊社は、アドネットワーク事業および広告配信サービス事業において、多くの人々が業務等で発生しているルーチンワークから、我々の提供するwebサービスによって解放されることを目指してプロダクトの提供を行っています。

  • アドネットワーク事業[ADTUNE(R)]
    AD TUNE はアドネットワーク上の多くのメディアへコンバージョンマッチ(R) 技術で、イメージ広告を露出させるクリック課金型モバイル広告です。広告主様の成果指標(獲得コスト・会員毎収益等)の達成に向けて、最適な広告露出先メ ディアと広告露出量を自動調整いたします。
  • 広告配信サービス事業[odr]
    当社で運営しているアドネットワーク「AD TUNE(R)」で培った コンバージョンマッチ(R) 技術(※特許取得済)を駆使して開発された最適化システムを元に、媒体社及び広告枠別に導入を可能にした統合型広告配信管理システム。広告接触ユーザー 群・複数のバナー・広告成果をリアルタイムで識別し配信制御することでCTR・CVRの最適化を行い、広告効果と広告媒体価値を高めます。

AWS導入までは一般的なデータセンタを利用していました。ハードウェアや回線契約はサービ スの特性上、処理が集中するピークに合わせて契約する費 用があり、リソースの有効活用が出来ていない(稼働していない時間が多い)という課題がありました。リソースが原因で、一時期は営業を抑えたり、お客様の ご要望にお応えできないこともありました。

また、インフラ専任のエンジニアがいるわけではないのでHadoopクラスタ構築や、サービスご利用者様増大にともなう数百台規模のハードウェア運用には不安もありました。

 

 

「株式会社ロガリズム様 データセンター利用時のリソース」


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まず既存データセンタ利用とのコスト比較を実施し、大きなコストメリットがあることがわかりました。そして実際にAWS を1か月程度テスト利用すること で、技術面や性能面でも問題がないことがわかりました。初期費用がかからず、実際にサーバ台数やスペックを変更しながら少額な費用で試せる点がよかったで す。またテスト利用で、ハードウェア設置や故障などを気にしないでいいというメリットを実感できました。

2011年12月からテスト利用と開発を開始、4月から「ディスプレイ広告専用アトリビュー ションマネジメントツール odr」で利用しています。エンタープライズのお客様も多いので、より高いセキュリティレベルを実現できるAmazon VPC内でElastic MapRedude(EMR)、RDS、EC2、S3などを利用しています。

 

 

「株式会社ロガリズム様システム構成図」


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Hadoop, memcached, MySQLなど。プログラムは性能向上のため、主にCで書いています。

テスト利用を経て、開発からサービス提供開始まで、以下のようなプロセスで本番環境の提供を行いました。

2011月12月:テスト利用と開発開始
(2012月2月:Elastic MapReduceのプライベートセミナー参加)
2012月3月:既存データセンタからの段階的にAWSへ移行開始
2012月4月:AWSでOdrサービス開始

基本的に「デベロッパー」プランを利用しています。既存データセンタからの移行時は「ビジネスプラン」も利用しました。かなり詳細な設定等までサポートしてくれるのでよかったです。
また設計・既存データセンタ移行時ではソリューションアーキテクトの皆さんにサポートしてもらいました。課題にぶつかったときに実際に類似環境を作って調べてアドバイスくれるなど非常に助かりました。

 

 

コスト削減

現在詳細は比較中していますが、初期費用が0円になっただけでなく、データセンタ利用時の月額費用とAWS 利用料を比較しても1/3程度にはなっています。

システム構成図でも記載していますが、基本的に複数台構成にすることで対応するようにしています。

俊敏性と拡張性

高可用システムを短時間(3週間)で構築することができました。
また、リリース直前の様々な問題に対しても多彩なAWS のサービスを利用することで簡単に解決が可能でした。

物理的な制約を受けないため、常に可用性の高いアーキテクチャーを構築することができました。

リリースから3日で、区民登録が3万人を超えました。

パフォーマンス

お客様のリクエストにお応えするために、スペックやHadoopクラスタの台数を変更できるのがいいですね。このため、レイテンシーの低減はほとんど見られません。

自社サービス「ZENPRE」の次期開発を行っていますが、AWS 上で展開することを基本として設計を行っています。

サービスでそのタイミングで必要なコストのみを払うことで大幅なコストダウン、高可用性を実現可能ですが、運用費用が定額で決まらない部分がどうしても導入時の障壁になるのではないかと考えています。
しかし、トータルのコストダウンは確実で、しかもシステム構築・運用者にとってもよりよいシステムを低コストで構築でき、安心してサービス運用できるとい う双方に多大なメリットがありますので、流動的な運用費用を確保できるように努力する必要があると思います。