AWS Trusted Advisor Explorer は、コスト最適化の推奨事項を集約し、組織全体のコスト最適化の状態を時間の経過とともにアクティブに追跡するために必要なインフラストラクチャをプロビジョニングします。このガイダンスは、データを視覚的に探索するためのダッシュボードを作成する際に使用できるデータレイクを作成します。このガイダンスは、検出機能とフィルタリング機能をさらに強化するリソースタグでデータを強化します。
AWS Trusted Advisor Explorer は、AWS Trusted Advisor のコスト最適化の推奨事項と AWS Resource Groups タグエディタのデータを利用して、Amazon Athena を使用してクエリを実行し、Amazon QuickSight または他の可視化プラットフォームを使用して可視化できるデータレイクを構築します。
概要
下の図表は、GitHub にあるサンプルコードを使って構築できるアーキテクチャを示しています。

AWS Trusted Advisor Explorer アーキテクチャ
このサンプルコードは、スケジューラブロック、抽出アカウント情報ブロック、抽出した Trusted Advisor とタグデータのブロック、および Trusted Advisor Recommendations ブロックを作成します。
スケジューラブロックは、ユーザーが定義したスケジュールに基づいてソリューションをトリガーする Amazon CloudWatch Events ルールです。
抽出アカウント情報ブロックには、アカウントの既存の組織または CSV ファイル入力からアカウントのリストを抽出する AWS Lambda 関数が含まれています。
抽出した Trusted Advisor とタグデータのブロックには、4 つの AWS Step Functions が含まれています。これらの 4 つの Step Functions は、すべてのメンバーアカウントから AWS Trusted Advisor のコスト推奨とタグデータを抽出し、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットに保存するために並行して機能する 5 つの AWS Lambda 関数で構成されています。
Trusted Advisor Recommendations データレイクブロックには、Simple Storage Service (Amazon S3)、AWS Glue クローラー、Amazon Athena、AWS Lambda、および CloudWatch Events ルールが含まれています。ワークフローは、ユーザーが定義したスケジュールで時間ベースの CloudWatch Events ルールによって開始されます。
コードは 2 つの Simple Storage Service (Amazon S3) バケットをデプロイします。1 つは Trusted Advisor の生のコスト推奨値とタグデータの保存用で、もう 1 つはアクセスログ記録用です。また、S3 バケットから raw データをクロールして、Amazon Athena データベースにテーブルを作成する 2 つの Glue クローラーをデプロイします。Glue クローラーが完了すると、別のイベントベースの CloudWatch Events ルールがトリガーされ、AWS Lambda 関数を呼び出して必要な Amazon Athena ビューを作成します。
このガイダンスは、AWS Trusted Advisor のコスト最適化の推奨事項と AWS Resource Groups タグエディタのデータを利用して、Amazon Athena を使用してクエリを実行し、Amazon QuickSight または他の可視化プラットフォームを使用して可視化できるデータレイクを構築します。