この AWS ソリューション実装では、どのようなことが可能ですか?
Machine to Cloud 接続フレームワークは、工場装置を AWS クラウドに安全に接続するためのソリューションで、ダウンタイムを削減します。このソリューションにより、高速かつ堅牢なデータ取り込み、機器データの信頼性と耐久性に優れたストレージ、工場の設定管理に役立つイベント駆動型サーバーレスアプリケーションが実現します。このソリューションは、デプロイが容易で、工場の効率や稼働時間の向上、生産の柔軟性の改善、新しいビジネス機会の特定を推進することに役立ちます。
デフォルトでは、このソリューションは、OPC Data Access (OPC DA) プロトコルと CC-Link パートナーアソシエーション (CLPA) の Seamless Message Protocol (SLMP) を使用して設備と接続します。ただし、このソリューションをリファレンスとして使用して、工場設備で使用するプロトコルのコネクタを構築することもできます。
AWS ソリューション実装の概要
Machine to Cloud 接続フレームワークのソリューションでは、AWS IoT サービスを使用して、接続されたデバイスからデータを収集し、そのデータをクラウドに送信します。下図は、このソリューションの実装ガイドと付属の AWS CloudFormation テンプレートを使用して、自動的にデプロイできるアーキテクチャを表しています。

Machine to Cloud 接続フレームワークのアーキテクチャ
このソリューションの AWS CloudFormation テンプレートは、AWS IoT Core トピック、AWS IoT Greengrass、および AWS Lambda 関数をデプロイして、工場設備と AWS クラウド間の通信を管理します。このテンプレートは、Amazon Kinesis DataFirehose と Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) をデプロイして AWS IoT Core トピックのデータを保存し、Amazon DynamoDB と Amazon S3 をデプロイしてジョブファイルとジョブメタデータを保存します。
ユーザーは、設備、設備から読み取りたいデータ、データを読み取りたい頻度に関する情報が記載されたジョブリクエストを作成します。AWS Lambda はリクエストを機械が読める形式に変換し、変換されたリクエストを接続されたデバイスに押し込んで、AWS IoT Greengrass を実行しているデバイスゲートウェイにリクエストを保存します。AWS IoT Greengrass で実行している AWS Lambda は、変換されたリクエストを読み取り、デバイスゲートウェイと設備間の接続を確立し、リクエストで定義されたデータを取得して、AWS IoT Core のトピックに送信します。
データは人間が読める形式に変換され、AWS IoT Core のトピックに投稿されます。その後で、ルールエンジンを使用して、データに対して実行するアクションを指定できます。
Machine to Cloud 接続フレームワーク
バージョン 2.1.0
最終更新日: 2020 年 10 月
作成者: AWS
見積りデプロイ時間: 10 分