全社の AGILITY を向上し、ユーザーに改善したサービスをより素早く届けていくためにはクラウドの力が不可欠です。

AWS 活用により、個人の成長とプロダクトの拡大を両立する DMM.com へと変革していきます。

合同会社 DMM.com  CTO 松本 勇気 氏

 

動画配信、金融、ゲームなど幅広いビジネスを展開する合同会社 DMM.com。2018 年に新 CTO が就任したのを機会にテックカンパニーへの移行を決断。技術戦略からデータ戦略、組織づくり、人材育成までを網羅した『DMM Tech Vision』を打ち出しました。この方針に基づき AWS を中心としたアーキテクチャへの移行に着手すると同時に、2019 年度新卒の技術研修に AWS トレーニングを採用。配属や専門を問わずすべてのエンジニアが AWS の基礎力・応用力を身に付けることで『DMM Tech Vision』を支える組織力の強化を図っています。

 

"誰もが見たくなる未来。” をコーポレートメッセージに、総合エンターテインメントサイト『DMM.com』を運営する DMM.com。現在、動画配信、FX、英会話、ゲーム、太陽光発電など 40 を超えるサービスを展開しています。

1999 年の設立以来約 20 年にわたって同社のビジネスを支えてきたシステムは複雑化や事業部単位の属人化が進んできました。こうした状況において新たに CTO に就任した松本勇気氏は、事業のすべてをソフトウェア・エンジニアリングで改善するテックカンパニー実現のために、『DMM Tech Vision』を発表しました。
『DMM Tech Vision』は、同社のテックチームのあり方を示したものです。現在は、”AGILITY(敏捷的)”、”ATTRACTIVE(魅力的)”、”SCIENTIFIC(科学的)”、”MOTIVATIVE(意欲的)”の 4 つ VALUE で構成し、これに沿って技術戦略、データ戦略、広報・人事戦略、コミュニティー戦略の改革を進めています。

技術戦略では、失敗を許容できるアーキテクチャへの移行を志向し、オンプレミスと AWS 最適化のバランスを取りながら、AGILITY(アジリティ) の強化、モダン化、マイクロサービス化を進めています。「全社のアジリティを向上し、ユーザーに改善したサービスをより素早く届けていくためにはクラウドの力が不可欠です。AWS 活用により、個人の成長とプロダクトの拡大を両立する DMM.com へと変革していきます。」と語るのは CTO の松本勇気氏です。

 

モチベーションと能力の総和が組織力と考える同社は、人が育つ組織づくりに向けて AWS との連携を強化しています。その象徴的な取り組みが、新卒技術研修における AWS トレーニングの活用です。

同社は、2019 年度の新卒者向け技術研修プログラムの開発技術研修において 6 日間の AWS 学習期間を設定し、その中の 4 日間で AWS トレーニングを活用しました。初級コースの AWS Technical Essentials 2 と、中級コースの Architecting on AWS、そしてモブプログラミングなど、モダンな開発手法を体験するサーバーレス開発ワークショップの 3 つのコースです。

人事総務本部 育成推進グループの安倍仁士氏は「配属や専門領域を問わず、すべてのエンジニアがクラウド技術を学ぶことは、将来の成長に必ず役に立つ、という考えから AWS トレーニングを新卒技術研修に採り入れました。」と語ります。

AWS トレーニングでは、サービス基盤の構成やユーザーにコンテンツが届くまでの過程などを学び、オンプレミスやクラウドに関する基礎知識を身に付けました。その後、ハンズオンで AWS に直接触れながら課題をこなし、簡単なインフラを構築する演習を実施しています。

「育成者から見た AWS の魅力は、初心者でも直感的に操作できるわかりやすさにあります。豊富な学習リソースが提供され、トレーニングも充実しているため、新卒者でも効率よく学び通すこともできます。」(安倍氏)

新卒エンジニアは、研修の段階から AWS に触れることで即戦力としての活躍が可能になり、配属後も体系的に知識を深めることができます。安倍氏は「AWS トレーニングは能動的に進んでいくラーニングピラミッドの考え方を採り入れ、学習定着率を高める工夫をしています。今回の新卒者向けトレーニングでは、まさにアウトプット、ディスカッション、他人に教えるという学びの定着度の高い研修を実施していただき、効率的かつ効果的に知識を深めることができました。」と評価しています。

DMM.com には従来から触りながら理解を深めるカルチャーがあり、新卒者以外でも学びを加速させる取り組みを積極的に進めています。そのひとつが“AWS 実弾演習場”と呼ばれるもので、開発職の社員には月額 100 ドルまで利用が可能な AWS の環境を提供しています。

新卒技術研修の受講者の 1 人であるインフラ本部 SRE 部の高野 凱氏は、受講後も独学で勉強を重ね、AWS認定 ソリューションアーキテクト - アソシエイトとデベロッパー – アソシエイトの資格を取得しました。高野氏は現在、SRE として活躍しており、AWS の基礎を学ぶ意義について「入社前はアルバイトで API を開発した経験がありましたが、受講してアプリケーション側でもインフラを意識することが重要であることを実感しました。現在の配属先でも戸惑うことなく AWS を活用した最新のサービスの開発に挑戦できるのも、新卒研修と資格取得で体系的に学習したおかげです。」と語ります。今後は、AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイトや、ソリューションアーキテクト – プロフェッショナルの取得を目指していくといいます。

クラウドとオンプレミスの最適化を目指す同社は、インフラエンジニアがクラウドの視点で事業部門に最適な提案をするため、オンプレミスの経験豊富なエンジニア 35 名に対しても 2019 年 9 月に AWS トレーニングを実施しました。4 日間のトレーニングでは 新卒技術研修と同様に 3 日間で AWS の基礎を学んだ後、最終日にはサーバーレスの専門カリキュラムを設け、ハンズオンでデモ環境を構築しました。IT インフラ本部 インフラ部 コーディネートグループ グループリーダーの石井直行氏はインフラ部のメンバーがクラウド(AWS)の理解を深めることについて「クラウド化が進めばインフラエンジニアもコードを書く機会が増え、より柔軟な対応が求められるようになります。さまざまなビジネスがあり、個々の成長度合いも異なる DMM.com でシステムアーキテクチャを最適化していくためには、クラウドの視点で事業部に対して最適な提案支援ができるスキルを身に付けていく必要性を実感しています。」と話します。

CTO の松本氏が 2018 年に『DMM Tech Vision』を発表した際に「3 年で世界水準といえるテックカンパニーをめざす」と宣言しました。その実現に向けて、今後も自前でやるべきもの、クラウドを活用した方が良いものの線引きを意識して適材適所でサービス基盤を構築し、 新技術やコミュニケーションツールを活用しながら20 年間使い続けているシステムのモダン化に取り組み、生産性の向上を目指していく考えです。

そして、多くの挑戦が行われる環境を作るために、2020 年度以降も AWS トレーニングを継続していく方針です。トレーニング受講者への期待も大きく、安倍氏は「3 年後、5 年後の DMM.com の事業を牽引するテックリードになって欲しいと願っています。育成担当者としても目標の達成に向け、最大限のバックアップ体制を整えていきます。」と話します。

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人事総務本部 人事部
育成推進グループ
安倍 仁士 氏

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IT インフラ本部
インフラ部
コーディネートグループ
グループリーダー
石井 直行 氏

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IT インフラ本部
SRE 部
高野 凱 氏

合同会社 DMM.com
動画配信、FX、英会話、ゲーム、太陽光発電、3D プリンター、水族館の運営、サッカークラブの経営など 40 を超える事業を展開

  • 設立年月日:1999 年 11 月 17 日 / 資本金:1,000 万円 / 売上高:グループ全体約 2,211 億円(2019 年 2 月期 / 従業員数:単体 1,527名(2019 年 2 月現在)

受講した AWS トレーニング

  • AWS Technical Essentials 2
  • Architecting on AWS 

ビジネスの課題

  • 20 年続くシステムの長期運用による技術活用の不足
  • 事業部間のコミュニケーションの不足
  • 失敗を許容するアーキテクチャへの移行
  • モチベーションと能力の総和による組織力の強化

AWS トレーニングを選択した理由

  • ハンズオンを含めた豊富な学習リソース
  • トレーニングの充実度
  • ラーニングピラミッドの思想を採り入れたトレーニング体系
 

AWS トレーニング導入後の効果と今後の展開

  • 6 日間の AWS 演習期間(4 日間の AWS トレーニング)で新卒エンジニアがインフラ(AWS)の基礎知識とサーバーレスの知識を習得
  • オンプレミスのインフラエンジニアが 4 日間でAWSの基礎知識とサーバーレスの知識を習得
  • AWS トレーニングで習得した知識をサービス開発のプロジェクトで活用
  • 新たなサービスを採り入れながら AWS トレーニングの継続を検討
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