投稿日: Nov 14, 2013

アマゾン ウェブ サービス
Amazon AppStream を発表

クラウドからさまざまな端末にリソース集約型のアプリケーションや
ゲームのストリーミングが可能に
限定プレビューを本日より開始

(米国シアトル、2013 年 11 月 13 日発表) Amazon.com, Inc. (NASDAQ:AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc. (AWS)は本日、米国で開催中の re:Invent で開発者のお客様がクラウド上から 3D ゲームや高画質なインタラクティブ・アプリケーションなどのリソース集約型のアプリケーションのストリーミングを可能にする Amazon AppStream を発表しました。Amazon AppStream により、コンテンツはクラウドで提供される一方、エンドユーザーは自らの端末で引き続き快適で高画質なエクスペリエンスを楽しむことができます。Amazon AppStream は、アプリケーション全体またはクラウドベースの追加リソースを必要とする一部のアプリケーションに対し、柔軟性のあるストリーミングを開発者向けに提供します。Amazon AppStream の詳細については、以下の URL をご参照ください。http://aws.amazon.com/AppStream

開発者はエンドユーザー・アプリケーションを構築する際、クライアント端末におけるハードウェアの制約という課題に取り組んできました。タブレットや携帯電話、軽量ラップトップ PC などの大衆市場向け端末は、開発者がアプリやゲーム開発のために利用できるコンピューティングパワー、CPU、メモリーの容量に限りがあることから、結果的にリソース集約型のアプリやゲームは、高価で高性能な PC またはゲーム専用機のみで利用されています。つまり、開発者が一般市場向け端末を優先するのであれば、3D や高画質ゲームなどの種類を制限せざるを得ないということになります。Amazon AppStream を利用することで、開発者は AWS 上で利用可能な膨大なコンピューティングとストレージを活用したコンテンツの開発が可能になるほか、アプリケーションやゲームをさまざまな端末で利用できるようになります。

コンテンツをローカル環境で動かす上で、Amazon AppStream が提供する主なベネフィットは次のとおりです。

  • コンピューティングとストレージの制約からの開放-開発者は AWS のコンピューティングを活用し、ローカル端末の GPU、CPU、メモリー、物理ストレージの制限により、通常では不可能だったユーザー体験を提供できます。
  • 開発期間の節約-Amazon AppStream を利用することで、開発者は一度にアプリケーションのコードを書いては素早く修正し、さまざまな端末向けに提供することができるため、異なるプラットフォーム向けにコードを書き直すコストを節約することが可能になります。
  • 即時配信-ストリーミング・アプリケーションは大容量のダウンロードや長時間のインストールを必要としないため、エンドユーザー向けに即時配信を可能にします。
  • アップデートの簡素化-Amazon AppStream のアプリケーションはクライアント端末上ではなく、Amazon EC2 上で動くため、ソフトウェアのアップデートはより簡素化され、素早くなるとともに Amazon AppStream サービスによって管理されます。お客様はもはやソフトウェアを何度もダウンロードしてアップデートする必要がなくなり、開発者も旧バージョンをサポートする必要がなくなります。

AWS Games のジェネラルマネジャー Mike Frazzini は「ハードウェアの制約を考慮した上で、一般市場向け端末用にハイエンドなアプリケーションを構築・提供するのはストレスが溜まると、開発者は私たちに語っていました。彼らは個別の端末に関係なく、できる限り多くのオーディエンスに向けて豪華で快適なユーザー体験を提供したいのです。「Amazon AppStream はまるでハイエンド端末を使っているかのように、ローエンド端末向けにアプリケーションのストリーミングを実現することで、開発者をこうした制約から開放します。」と述べています。

Amazon AppStream には、クラウド上で動くストリーミング・アプリケーションとお客様の端末を自動的に接続する SDK が含まれており、開発プロセスを簡素化します。SDK は、開発者のアプリケーションと、ストリーミングプロセスを管理する Amazon AppStream STX Protocol を接続します。同 Protocol は、ネットワークの状態を監視し、低遅延で高解像度のユーザー体験をお客様に提供するため、自動的にビデオ・ストリーミングに適合します。
また、マウス・クリックやタッチ操作など、お客様のインプットをキャプチャーするプロセスにおける遅延を最小化し、クラウド上で動くアプリケーションに送信します。この結果、さまざまなアプリケーションとネットワーク環境における快適なユーザー体験を実現します。

Atomic Fiction、CCP、 Digital Extremes、Embodee、Outerra, Relic、Tok.tv、Vanguard などを含む 20 社以上のお客様がこのサービスを限定プレビューで利用し、開発プロセスの改善やこれまでリーチできなかった端末へのストリームを実現しています。

Amazon AppStream の限定プレビューは、最新の Amazon EC2 G2 インスタンスが利用可能な米国東部リージョンでお使いいただけ、開発者はアプリケーションで極めてパワフルな GPU を活用することができます。今後数ヶ月の間に他のリージョンやインスタンスでも利用可能になります。Amazon AppStream は最大 720p のビデオ解像度と毎秒 30 フレームによるストリーミングを提供し、3Mbps 以上の接続速度を実現します。また、Windows サーバーから Windows、iOS、FireOS、Android を含む複数のクライアント・プラットフォームのストリーミング・アプリケーションをサポートします。

Amazon AppStream 限定プレビューの詳細およびご利用については以下の URL をご参照ください。
http://aws.amazon.com/appstream/


報道関係からのお問い合わせ先

野見山 祐子 PRマネージャー Amazon Web Services
Email: yukotac@amazon.co.jp