投稿日: Feb 26, 2019

本日より、Amazon Relational Database (RDS) for Oracle で、Amazon Simple Storage Service (S3) との統合によるデータ送受信機能がサポートされるようになりました。この機能により、RDS Oracle のお客様は RDS Oracle DB インスタンスと Amazon S3 間で簡単、安全、効率的にデータを転送できるようになります。 

以前は、RDS Oracle DB インスタンスからのデータ転送には、追加の DB インスタンスと 2 つの DB インスタンス間のネットワーキングリンクが必要でした。Amazon S3 との統合により、新しい RDS Oracle プロシージャを使って、RDS Oracle DB インスタンスを使用して Amazon S3 との間でファイルを転送することができるようになります。

また、Oracle Data Pump を使用してデータのイングレスを実行し、RDS Oracle DB インスタンスにワークロードを移行できます。ソースインスタンスからデータをエクスポートしたあと、Amazon S3 バケットに Data Pump ファイルをアップロードします。その後、S3 バケットから RDS Oracle ホストにファイルをコピーすることにより、DBMS_DATAPUMP パッケージを使用してターゲットの RDS Oracle DB インスタンスにデータをインポートできます。 

Amazon S3 との統合を使用すると、RDS Oracle DB 外のデータ送受信を実行することもできます。まず、RDS Oracle ホストでデータをローカルにバックアップします。このローカルでのバックアップは、Oracle RMAN バックアップ、データベースの Oracle Data Pump エクスポートのどちらでも可能です。ローカルでこれらのファイルが作成されると、S3 バケットにファイルをコピーできるようになります。オプションで、自動バックアップ戦略を補完する長期保存ストレージのために、バックアップを Amazon S3 から Amazon S3 Glacier に移動することもできます。この方法を使用することによって、データベースのバックアップをオフサイトのロケーションに格納するための規制要件を満たすことができ、同時に、長期保存ポリシーをコスト効率よくサポートすることができます。

データ送信については、Amazon S3 統合により、Oracle Data Pump および Oracle RMAN の両方がサポートされます。データ受信については、Amazon S3 統合により、Oracle Data Pump がサポートされます。データは、Amazon S3 が提供するキー、あるいは AWS Key Management Service (KMS) を介して提供されたお客様の暗号キーを使用できる Amazon S3 サーバー側暗号化によって保管時に暗号化されます。転送中のデータも暗号化されます。

RDS Oracle 向けの Amazon S3 との統合は、Amazon RDS for Oracle が利用可能なすべての商用リージョンで無料で使用できます。詳細については、Oracle および Amazon S3 向けの Amazon RDS との統合のドキュメント ページをご覧ください。

Amazon RDS を使用すれば、クラウド内でリレーショナルデータベースを簡単にセットアップ、運用、拡張することができます。利用できるリージョンについては、「Amazon RDS for Oracle Database 料金表」を参照してください。