投稿日: Mar 12, 2019

AWS Schema Conversion Tool (AWS SCT) は、ソースデータベーススキーマやデータベスコードオブジェクト (ビュー、ストアドプロシージャ、関数など) の大部分を自動的にターゲットデータベース互換フォーマットへと変換することにより、異種データベース間の移行を計画的に行えるようにします。最新版の AWS SCT (build 624) では、強化された以下の互換機能をご利用いただけます。
 
  1. Oracle から PostgreSQL へ移行する際の Orafce 拡張機能をサポート: PostgreSQL の Orafce 拡張機能には、Oracle PL/SQL サブプログラムのサブセットや PostgreSQL のパッケージが実装されているため、プログラム可能なデータベースオブジェクトの互換をシンプルに行い、より早く簡単に PostgreSQL への移行を進めることができます。Orafce 拡張機能は、Aurora PostgreSQL 互換エディションに加え、PostgreSQL の RDS でもサポートされています。Orafce についての詳細は、こちらをご覧ください。
  2. SAP ASE の変換をサポート: AWS SCTを使って、データベースオブジェクトを SAP Adaptive Server Enterprise (ASE) データベース (旧 Sybase) から Amazon Aurora (PostgreSQL および MySQL 互換エディション)、MySQL 向け RDS、または PostgreSQL 向け RDS へ変換できるようになりました。
  3. MariaDB 10.2 & 10.3 向け RDS への変換をサポート: AWS SCT を使って、データベースオブジェクトを Oracle、 Microsoft SQL Server、Db2 LUW から MariaDB バージョン 10.2 および 10.3 向け RDS へ変換できるようになりました。これらの機能により、商用データベースをより最適な方法でクラウド上のオープンソース型データベースに移行することができます。
SCT を使ってデータベーススキーマやコードオブジェクトを変換した後に、 AWS Database Migration Service を使用して変換元のデータベースから変換先へデータを移動させ、移行プロジェクトを完了できます。