投稿日: Aug 13, 2019

Amazon Elasticsearch Service は、オープンソースの Elasticsearch バージョン 6.8 と 7.1、およびそれらに対応する Kibana バージョンをサポートするようになりました。Elasticsearch 6.8 は、最後の 6.x マイナーリリース、および 7.x のアップグレードパスです。Elasticsearch 7.1 はメジャーリリースです。回復性とスケーラビリティが向上しており、クエリをより効率良く処理できます。 

Elasticsearch では、回復性とスケーラビリティの向上のため、新しいクラスター調整システムが追加されました。このシステムでは、マスター選出に要する時間が大幅に削減されます。クォーラムの消失時の新しい安全対策も実装されています。 

Elasticsearch 7.1 は、クエリ処理の効率とパフォーマンスの向上のため、柔軟なレプリカ選択機能をデフォルトで備えています。リクエストは、利用可能なシャードの負荷とパフォーマンスに基づいて自動的にルーティングされます。クエリ処理も、より高速な取得アルゴリズムの実装により改善されています。このアルゴリズムでは、大量の一致件数がある場合、優先順位の低いレコードをスキップすることにより検索パフォーマンスが最適化されます。ヒット件数の多い結果がすばやく提供されます。 

Elasticsearch 6.8 や 7.1 を実行する新規ドメインを作成できるようになりました。また、インプレースバージョンアップグレードを使用し、既存の 5.x および 6.x のドメインをダウンタイムなしで簡単にアップグレードすることもできます。 

Elasticsearch 6.8 と 7.1 の両方のリリースには、既存のアラート機能と SQL サポート機能のアップデートも含まれています。アラートSQL サポートは、Elasticsearch の Apache 2.0 ライセンスディストリビューションである Open Distro for Elasticsearch のコンポーネントです。 

Amazon Elasticsearch Service の新しいバージョンの Elasticsearch および Kibana は、世界各地にある次の 21 のリージョンで利用できます。米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン、北カリフォルニア)、AWS GovCloud (米国東部、米国西部)、カナダ (中部)、南米 (サンパウロ)、欧州 (アイルランド、ロンドン、フランクフルト、パリ、ストックホルム)、アジアパシフィック (シンガポール、シドニー、東京、ソウル、ムンバイ、香港)、中国 (Sinnet が運営する北京 – NWCD が運営する寧夏)。Amazon Elasticsearch Service の提供状況についての詳細は、AWS リージョン表を参照してください。