投稿日: Oct 29, 2019
本日より Amazon EC2 インスタンスで稼動中のアプリケーションが AWS Global Accelerator から直接使用できるようになりました。これまで、Global Accelerator と EC2 インスタンスとを接続するには、Elastic IP アドレスを使用する必要がありました。今後は、EC2 インスタンスに 1 つのインターネット直接アクセスポイントとして、直接 Global Accelerator を使用できるようになります。これに伴い、ローカルまたはグローバルユーザー向けにアプリケーションの可用性とパフォーマンスが改善されます。また、EC2 インスタンスへ接続するために、Global Accelerator と合わせて、Application Load Balancer または Network Load Balancer も使用できます。
EC2 インスタンスと Global Accelerator を接続するには、アクセラレーターを作成し、EC2 インスタンス ID を使用するエンドポイントとして、EC2 インスタンスを追加するのみです。ご使用の EC2 インスタンスに到達するインターネットトラフィックを制御するために、Amazon Virtual Private Cloud でのセキュリティグループの使用をお勧めします。また、Global Accelerator は EC2 インスタンスまでの全行程でソースの IP アドレスを保持するため、クライアント固有のロジックを適用し、自分の TCP と UDP アプリケ-ション用にカスタマイズしたコンテンツを提供できます。
また、今後、Global Accelerator が自動的に適切なドメイン名 (FQDN) A レコードと、2 つのポインター (PTR) レコードを新しく作成されたアクセラレーターごとに使用できるようになります。これらのレコードは既存のアクセラレーター用にも生成されています。これまで、ドメイン名システム (DNS) エントリを手で作成する必要がありました。今後は、Global Accelerator が Amazon Route 53 またはユーザー指定の DNS プロバイダーで使用するための DNS エントリを自動的に生成します。さらに、ご使用のアクセラレーターにカスタムドメイントラフィックをルーティングするために、Route 53 エイリアスレコードを作成できます。
EC2 インスタンスサポート、または DNS エイリアスサポートのいずれにも、Global Accelerator の追加料金は発生しません。EC2 インスタンスのエンドポイントは、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、米国西部 (北カリフォルニア)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (ロンドン)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (ソウル) 、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (ムンバイ) の各 AWS リージョンで、サポートされています。
Global Accelerator の EC2 インスタンスエンドポイントのサポートについて詳しくは、Global Accelerator 製品ページ、Endpoints in AWS Global Accelerator ドキュメント、Support for DNS Addressing in Global Accelerator ドキュメントを参照してください。