投稿日: Sep 8, 2020

CloudWatch 埋め込みメトリックフォーマットを使用すると、複雑な高カーディナリティーアプリケーションデータをログの形式で取り込み、それらから実用的なメトリックを簡単に生成できます。従来、Lambda 関数やコンテナなどの一時的なリソースから実用的なカスタムメトリックを生成することは困難でした。埋め込みメトリックフォーマットでログを送信することにより、ログデータの強力な分析機能を獲得しながら、個別のコードをインストルメント化または保守することなく、カスタムメトリックを簡単に作成できるようになりました。 

埋め込みメトリックフォーマットの使用には複数のメリットがあります。詳細なログイベントデータと一緒にカスタムメトリックを埋め込むことができます。CloudWatch はカスタムメトリックを自動的に抽出し、リアルタイムのインシデント検出のためにそれらを視覚化して警告できるようにします。また、CloudWatch Logs Insights を使用して、抽出されたメトリックに関連付けられた詳細なログイベントを照会し、運用イベントの根本原因に関する深い洞察を提供できます。 

GitHub で利用可能なオープンソースのクライアントライブラリを使用して、埋め込みメトリックフォーマットでログイベントを生成するか、定義された仕様に準拠して手動で構築できます。これらのオープンソースクライアントライブラリには今回導入された Java のほか、Node.js および Python 向けがあります。生成が完了すると、これらのイベントは、クライアントライブラリ、CloudWatch エージェントを使用して、または PutLogEvents API を直接呼び出して CloudWatch に送信されます。