投稿日: Sep 14, 2020

AWS ParallelCluster は全面的なサポートとメンテナンスが提供されているオープンソースのクラスター管理ツールです。このツールを使用すると、科学者、研究者、IT 管理者が、AWS クラウド内でハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) クラスターのデプロイと管理をより簡単に実行できるようになります。HPC クラスターはコンピューティング、ストレージ、ネットワークのリソースコレクションが緊密に結合されたもので、これを利用すると科学やエンジニアリングの分野で大規模なワークロードを実行できます。 

最新版の ParallelCluster で強化された主要な機能は次の通りです。

  • Slurm での複数のインスタンスタイプのサポート: ParallelCluster 内に複数のジョブ送信キューを作成し、各キュー内で複数のインスタンスタイプを指定できるようになりました。ジョブの送信時に、ユーザーは、ジョブに使用するインスタンスタイプと、送信先のキューを指定できます。これにより、マルチステージのワークフローが簡素化され、単一のクラスターから明確なニーズを持つ複数のワークロードを実行できるようになります。
  • Graviton2 インスタンスでの DCV のサポート: このリリースでは、NICE DCV のサポートが AWS Graviton2 インスタンスに拡大されました。これにより、リモートでの視覚化を必要とするワークロードに対して、プラットフォームを柔軟に選択できるようになります。
  • Slurm 電源管理プラグイン: Slurm との統合を再設計して、Slurm 電源管理プラグインを使用します。この統合により、個々のジョブの要件に合わせて計算リソースをスケーリングする際のクラスターの安定性と精度が向上します。

AWS ParallelCluster は追加料金なしでご利用いただけます。お支払いいただくのは、お客様のアプリケーションを実行するために必要な AWS リソースの料金のみです。AWS ParallelCluster を使用した HPC クラスターの起動方法についてはこちらを参照してください。

詳細については、AWS ParallelCluster の最新バージョンの完全なリリースノートをここから見つけることができます。