投稿日: Dec 15, 2020

AWS SDK for JavaScript バージョン 3 (v3) の一般公開が開始されました。今回リリースされたバージョンでは、機能についてくり返し頂いてきたご要望に対応して、新しいミドルウェアスタックや、TypeScript に対する充実したサポートなどが追加されています。また、このバージョンでは、各サービスのパッケージを分離する、モジュラーアーキテクチャも採用されました。アプリケーションのパフォーマンスを改善する際も、必要なパッケージをインポートするだけでよく、アプリケーションバンドルの小型化にもつながります。

JavaScript SDK v3 では、API の入出力と対応するメタデータを記録するための、広範なログ記録サポートが利用可能です。また、スロットリングのレスポンスを適応させるために過密制御を備えた新たなリトライ動作と、再試行の失敗回数を抑えるためのリトライクオータもご利用になれます。さらに今回は、S3 のマルチパートアップロード向けの高レベルな抽象化機能や、DynamoDB 内にある JavaScript オブジェクトを使用するオペレーション用の、ユーティリティ関数なども導入されています。その他の機能としては、非同期ジェネレータを使用するページ付けや、WebSockets による双方向ストリーミング、さらに HTTP/2 プロトコルのサポートなども含まれています。

JavaScript SDK v3 からは、すべての AWS リージョンで、各サービスに対しアクセスが可能です。今回のリリースの詳細については、ブログ記事をお読みいただくとともに、デベロッパーガイドを参照してください。また、Github では、ソースコードもご確認いただけます。また、セルフガイドによるワークショップもご用意しています。こちらでは、JavaScript SDK の v2 を v3 に移行するための手順を、ステップバイステップ で解説しています。