投稿日: Jul 29, 2021

本日、AWSは、AWS IoT SiteWiseエッジの一般提供を発表しました。これは、産業関連のお客様が機器データをオンプレミス(すなわちエッジ)で収集、整理、処理、モニタリングしやすくなるAWS IoT SiteWiseの機能です。SiteWiseエッジソフトウェアを使用すると、工場のオペレーターは、機器データを可視化できるようになり、機器のアップタイム、製品品質、プロセスの効率の向上に役立つ意思決定を行うことが可能になります。

SiteWise エッジは、サードパーティーの産業用ゲートウェイやコンピュータなどのローカルハードウェア、または AWS Outposts や AWS Snow Family コンピューティングデバイスにインストールできます。SiteWise エッジは、OPC-UA、Modbus、EtherNet/IP などの 一般的な産業用プロトコルとスタンダードをサポートし、履歴データベースまたは機器から直接センサーデータを安全に接続して読み取ります。データを収集すると、お客様は、クラウドで定義したアセットモデルを使用してローカルでデータをフィルター、変換、集計したり、ゲートウェイ上で AWS Lambda 関数をローカルで実行しデータの処理方法をカスタマイズしたりできます。SiteWiseエッジを使用すると、お客様は、AWS IoT SiteWiseで定義されたものと同じアセットモデルを使ってオンプレミスで機器データを整理したり処理したりすることができるようになります。また、クラウドでAWS IoT SiteWiseとともに使用されているものと同じアプリケーションプログラムインターフェイス (API)を使って、ゲートウェイからローカルで機器のデータを読み取ることができます。

つまり、工場フロアの生産ラインモニタリングダッシュボードで使用する場合など、総合設備効率 (OEE) などのメトリクスをエッジでコンピューティングしてローカルで保持することができます。SiteWiseエッジが収集したデータに依存するローカルアラームアプリケーションでは、断続的なクラウドの接続中に、機器のステータスの変化を継続的に検出し、対応できます。機密データは、オンプレミスで保持され、データレジデンシー要件に準拠できます。また、処理済データを選択的にフィルターにかけ、クラウド内のAWS IoT SiteWise、Amazon S3、Amazon Timestreamサービスに転送し、さらなる分析や長期間のストレージをすることができます。AWS IoT SiteWiseをエッジに拡張することで、お客様は、ローカルアプリケーションのレイテンシーを減らし、帯域幅を最適化し、インターネットの接続が中断された場合でもビジネスの継続性を確保できます。

データの可視化は、オペレーションを改善するための重要なキーです。クラウドでAWS IoT SiteWiseを使用すると、お客様は、コードを記述せずにSiteWiseモニタリングウェブアプリケーションを作成し、SiteWiseエッジを使用してローカルにコードをデプロイすることができ、オペレーターとプロセスエンジニアは、断続的なクラウドの接続中でも、工場フロアでほぼリアルタイムで機器のデータを可視化することができます。SiteWiseエッジには、OpsHubアプリケーションも含まれており、お客様は、メトリクスを表示して、エッジゲートウェイの状態やオペレーションをモニタリングしたり、そのソースからクラウドのデータへのの流れをトラブルシューティングしたりできます。お客様は、ローカルLinux認証情報、またはライトウェイアクセスプロトコル(LDAP)を使用したアクティブディレクトリ統合での企業の認証情報を使用して、SiteWiseモニタリングダッシュボードとOpsHubアプリケーションにアクセスすることができます。SiteWiseエッジのこの新しいリリースは、プレビューフェーズ中に受け取ったお客様からのフィードバックに基づいた15を超える新しい拡張機能を特徴としています。これには、拡張されたエッジゲートウェイのセットアップエクスペリエンス、追加のエッジデータ処理オプション、エッジゲートウェイでの拡張されたデータ保持、データ処理パフォーマンスの向上が含まれています。

SiteWiseエッジは、AWS IoT SiteWise がご利用いただけるすべての AWS リージョンで利用可能です。AWS IoT SiteWise をご利用いただける AWS リージョンの全リストについては、AWS リージョン表をご参照ください。 詳細については、 AWS IoT SiteWise ウェブサイトまたはユーザーガイドをご覧ください。