投稿日: Jul 29, 2022

Amazon Lookout for Vision で、セマンティックセグメンテーションによる異常検出のローカライゼーションが可能になりました。Lookout for Vision のセグメンテーションモデルを使用して、傷、へこみ、破損などさまざまな種類の欠陥の画像の位置、異常のラベル、異常のサイズを特定でき、それらを基に製品の分類、等級分け、廃棄、または部品の発送、再加工、廃棄といった判断を行えます。AWS クラウドでの推論に、トレーニングされたセマンティックセグメンテーションモデルを AWS SDK または CLI を介してデプロイできます。また、任意のエッジハードウェアにモデルをデプロイし、そのデバイスでローカルに推論を実行することもできます。

Amazon Lookout for Vision モデルをデプロイして、1 つの CPU のみで Linux を実行している x86 コンピューティングプラットフォームでローカルに推論を実行できるようになりました。GPU アクセラレーターは必要ありません。これにより、ハードウェアのコストが抑えられ、(モバイルローバー程度の) 低電力で推論を実行できるため、利用できる x86 ベースのエッジアプライアンスの選択肢の幅が広がります。これは NVIDIA GPU アクセラレーターを備え、Linux を実行している NVIDIA Jetson エッジアプライアンスまたは x86 コンピューティングプラットフォームへのデプロイへの追加です。AWS IoT Greengrass を使用して、エッジ互換のカスタマイズされたモデルをデバイスのフリートにデプロイして管理できます。AWS IoT Greengrass はオープンソースのエッジランタイムであり、デバイスソフトウェアを構築、デプロイ、管理するためのクラウドサービスです。

Amazon Lookout for Vision を使用すると、品質管理や欠陥評価などの作業でコンピュータビジョンを使って目視検査を自動化し、さまざまな種類の欠陥を正確に見つけられます。へこみや傷、溶接不良などの部品の損傷、製品の部品の欠損、同じようなパターンで繰り返し発生する欠陥などの問題の所在を事前予防的に特定し、品質管理の効率を改善できます。

Amazon Lookout for Vision は AWS コンソールから直接利用できるほか、サポートパートナーを通じても利用できます。これらのパートナーはユーザーが施設内の既存のオペレーティングシステムにコンピュータビジョンを組み込むのをサポートします。Amazon Lookout for Vision は米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (ソウル) で利用可能です。また、今後数か月以内に追加のリージョンでも利用可能になる予定です。詳細を確認して使用を開始するには、Amazon Lookout for Vision の製品のページをご覧ください。