投稿日: Aug 4, 2022

Amazon ElastiCache が、欧州 (パリ、ミラノ) リージョンで AWS Graviton2 ベースの T4g、M6g、R6g ノードタイプのサポートを開始しました。お客様は、1 ミリ秒未満のレイテンシーと高いスループットの超高速パフォーマンスを必要とするワークロード用に、Amazon ElastiCache を選択しています。Graviton2 T4g、M6g、R6g インスタンスを使用すると、旧世代インスタンスと比べ最大 45%、料金/パフォーマンスを改善することが可能です。

また、欧州 (パリ) リージョンにおいて、クラスターを最大数百テラバイトまでスケールする低コストな方法として、Amazon ElastiCache for Redis のデータ階層化を利用できるようになりました。データ階層化は、データをメモリに保存するだけでなく、各クラスターノードに搭載された低コストのソリッドステートドライブ (SSD) を利用することで、Redis のワークロードに新たな料金パフォーマンスの選択肢を提供します。データセット全体の最大 20% に定期的にアクセスするワークロードや、SSD 上のデータにアクセスする際に追加のレイテンシーを許容できるアプリケーションに最適です。ElastiCache のデータ階層化は、Graviton2 ベースの R6gd ノードで Redis バージョン 6.2 以上を使用する場合に利用できます。R6g ノード (メモリのみ) と比較すると、R6gd ノードは約 5 倍の総容量 (メモリ + SSD) を持ち、最大使用率で稼働させた場合に 60% 以上の節約を達成可能です。

AWS Graviton2 は AWS により 64 ビットの Arm Neoverse コアを使用してカスタム構築されたプロセッサであり、クラウドワークロードでトップクラスの料金パフォーマンスを実現します。Amazon ElastiCache メモリ最適化 R6g は 13.07~419.10 GiB のメモリに対応しており、メモリ最適化 R6gd は 26.32~419.09 GiB のメモリと NVMe ベースの SSD ストレージ 99.33~1592.56 GiB に対応しています。また汎用 M6g は 6.38~209.55 GiB のメモリ、汎用 T4g は 0.5~3.09 GiB のメモリに対応しています。Graviton2 ベースの T4g、M6g、R6g、R6gd インスタンスは、AWS Nitro System と ENA (Elastic Network Adapter) を活用します。これらのインスタンスは、オンデマンドインスタンスとして、または 1 年または 3 年の契約期間を持つリザーブドノードとしてご購入いただけます。

ElastiCache における AWS Graviton2 ベースのノードタイプの使用は、ElastiCache 用 AWS マネジメントコンソール、AWS CLI、いずれかの SDK から開始できます。料金と利用できるリージョンについては、Amazon ElastiCache 料金ページまたはテクニカルドキュメントをご確認ください。