投稿日: Aug 11, 2022

このたび、AWS Private 5G の一般提供が開始されました。AWS Private 5G は、自社の施設にプライベートモバイルネットワークをセットアップしスケールするのに要する時間を、数か月から数日にまで短縮できるマネージドサービスです。AWS マネジメントコンソールを数回クリックするだけで、モバイルネットワークを構築する場所と、接続するデバイスの数を指定できます。その後は AWS がプライベートモバイルネットワークのセットアップとデバイスの接続に必要な、スモールセル無線ユニット、モバイルネットワークコアおよび無線アクセスネットワーク (RAN) ソフトウェア、加入者識別モジュール (SIM カード) を提供し、管理を行います。AWS Private 5G では、このようにネットワークのセットアップとデプロイが自動化されています。また、前払い料金やデバイスごとのコストは発生せず、料金は、お客様がリクエストしたネットワーク容量に対してのみ発生します。

映像コンテンツが増加したことに加え、エンドユーザーのデバイスに超低レイテンシーで接続する必要のある新たなアプリケーションや、多数のスマート IoT デバイスが登場したことで、カバー範囲の拡大、容量の増加、信頼性の向上、堅牢なセキュリティとアクセス制御が求められるようになってきています。多くの企業は、独自のプライベートモバイルネットワークを構築することによって、こうした限界に対処しようとしています。しかし、プライベートモバイルネットワークをデプロイするには、予測されるピーク容量に合わせてネットワークを設計したり、複数のベンダーからソフトウェアとハードウェアのコンポーネントを調達、統合したりすることに、相当な時間と費用、労力がかかります。そうしてネットワークを稼働できたとしても、現行のプライベートモバイルネットワークの料金モデルでは、コネクテッドデバイスごとに料金が請求されるため、何千台ものコネクテッドデバイスが関わるユースケースでは、法外なコストが発生することになります。調達と導入を簡素化する AWS Private 5G なら、独自のプライベートモバイルネットワークのデプロイに要する時間を数か月から数日にまで短縮でき、コネクテッドデバイスの数をすばやくスケールアップおよびスケールダウンできるうえ、使い慣れたオンデマンドクラウドの料金モデルを利用できます。

AWS Private 5G は現在、米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン) の各 AWS リージョンでご利用いただけます。

詳細については、Jeff Barr のブログを参照してください。

使用を開始するには、AWS Private 5G のコンソールからネットワークを注文します。接続するデバイスの数に応じて必要な SIM の数を指定します。ハードウェアがお手元に届いたら、電源とインターネット回線のケーブルをスモールセル無線ユニットに接続し、ハードウェアの受領を確認して、AWS Private 5G コンソールの Spectrum Access System (SAS) サービスでスモールセルの登録プロセスを完了します。