投稿日: Nov 18, 2022

顧客の VPC に接続する Amazon FinSpace の新機能を使用すると、顧客は自身のネットワーク上にあるデータにアクセスできるようになります。Amazon FinSpace は、資本市場のお客様向けの分析データハブです。アナリストとデータエンジニアはこれを使うことで、複数のソースから収集されたデータにアクセスし、このデータを Amazon FinSpace のマネージド型 Apache Spark Engine と Capital Markets Time Series Analytics Library を使って変換できるようになります。特定の分析を実行するとき、お客様は、データベースや API エンドポイント、コードとアーティファクトのレポジトリなど、自社のネットワーク上にあるリソースにアクセスしなければならないことがよくあります。こうしたリソースは、お客様の VPC か、オンプレミスのデータセンターでホストされています。

Amazon FinSpace の新しい VPC 接続サポートを使用すれば、お客様は自社の Amazon FinSpace 環境を自社のネットワークに接続し、トラフィックでインターネットを経由しなくてもこうしたリソースにアクセスできるようになります。Amazon FinSpace とお客様が管理する AWS Transit Gateway (TGW) との間にアクセスし、そこから、自社ネットワークの他の部分に、トラフィックをルーティングできるようになります。さらに、自社の TGW にアタッチされた AWS Direct Connect 接続を介して、自社のオンプレミスネットワーク上にあるリソースにも、アクセスすることができます。使用の一例を挙げると、一度接続を設定すれば、オンプレミスのデータセンターで実行されている受注管理システム (OMS) 上でホストされている REST API から提供された貿易取引データを市場情報提供業者が提供する、あるいは FinSpace に保存された価格データや参照データと組み合わせて取引コストの分析を実行する、といったことが可能です。 

お客様は希望すれば、AWS NAT Gateway やファイアウォールなどお客様が管理するエグレスポイントへのパスを有効化することで、FinSpace からインターネットにトラフィックをルーティングすることができます。これによりお客様は、Apache Spark Engine で Capital Markets Time Series Analytics Library クラスターを使ってインターネット上でアクセスするリソースを、完全にコントロールできるようになります。

VPC 接続に関する詳細は、こちらを参照してください。Amazon FinSpace の詳細については、こちらをご覧ください。