投稿日: Nov 18, 2022

Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) Custom for Oracle は、基盤となる OS とデータベース環境へのアクセスが必要なレガシーアプリケーション、カスタムアプリケーション、パッケージ化されたアプリケーション向けの、マネージドデータベースサービスです。このたび、Enterprise エディションを使用した Oracle Database (DB) バージョン 19c で Oracle Multitenant オプションのサポートが始まりました。このリリースにより、Amazon RDS Custom for Oracle DB インスタンスを、1 つ以上のプラグ可能なデータベース (PDB) をホストしているマルチテナントコンテナベース (CDB) として操作できるようになります。PDB は、スキーマ、スキーマオブジェクト、非スキーマオブジェクトから成り、クライアントには論理的に非 CDB として表示されます。  

Oracle Multitenant のサポートが開始されたことで、単一 PDB の Amazon RDS Custom 19c DB インスタンスで、Oracle E-Business Suite バージョン 12.1 と 12.2 を実行できるようになりました。.CDB 内では、スタンドアロンのデータベースを PDB として作成するか PDB に移行させることで、統合することも可能です。PDB ライセンスの Oracle ポリシーには、「Oracle Database 19c はコンテナベース (CDB) あたり最大 3 つのプラグ可能なデータベース (PDB) をサポートします。追加のマルチテナントライセンスは不要です。」と記載されています。 上記がご自身のユースケースに該当するかどうかの判断は、各社の法務チームにお尋ねください。

Oracle DB インスタンス向けにマルチテナントの Amazon RDS Custom を作成するには、お使いの 19c データベースインストールメディアファイルを提供して AWS マネジメントコンソールでマルチテナントを選択するか、AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI) で custom-oracle-ee-cdb エンジンバージョンを指定して、カスタムエンジンバージョン (CEV) を構築します。

Amazon RDS Custom の詳細については、Amazon RDS Custom ユーザーガイドを、料金の詳細や利用可能なリージョンについては、Amazon RDS Custom for Oracle 料金を参照してください。