投稿日: Nov 17, 2022

AWS IoT TwinMaker を使用すると、建物、工場、産業用設備、生産ラインなど、実際のシステムのデジタルツインを簡単に作成できます。このたび、同サービスにて TwinMaker ナレッジグラフ機能がリリースされました。これにより、デジタルツインをクエリし、異種のデータソースのデータをコンテキスト化して、実世界のシステムについてより深いインサイトを得られるようになりました。本機能は、根本原因分析などにかかる時間の短縮や、より多くの情報に基づいたビジネスの意思決定を実現可能です。 

TwinMaker ナレッジグラフを構築するには、実際のシステムの仮想表現であるエンティティを作成し、エンティティ間の物理的または論理的な関係を定義します。その後、オープンソースのクエリ言語である PartiQL で TwinMaker ナレッジグラフにクエリを実行できます。例えば、名前に「pump」を含むすべてのエンティティにクエリを実行したり、対象のエンティティに接続されているすべてのエンティティを検索したりできます。クエリ機能を使用すると、根本原因分析などの機能を実行し、物理システムに変更が生じた際に影響を受けるエンティティやシステムを予測できます。これにより、運用効率が向上し、問題解決にかかる時間を短縮できます。異種のデータソースからコンテキスト化されたデータを使用することで、情報に基づいた意思決定を促進し、将来問題が発生する可能性のある箇所を予測できます。  詳細については、デベロッパーガイドAPI リファレンスを参照してください。

TwinMaker ナレッジグラフは一般提供が開始されています。対応している AWS リージョンは、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド) です。

料金情報については、AWS IoT TwinMaker の料金ページをご覧ください。詳細については、AWS IoT TwinMaker の製品ページで公開中です。使用を開始するには、AWS マネジメントコンソールにアクセスするか、GitHub リポジトリでデジタルツインアプリケーションのサンプルをご覧ください。