投稿日: Dec 29, 2022

Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) Custom for SQL Server で、カスタムエンジンバージョン (CEV) からのデータベースインスタンスの作成がサポートされるようになりました。CEV を使用して、Amazon マシンイメージ (AMI) から、必要な Windows オペレーティングシステム (OS) とデータベースのカスタマイズ (カスタムドライバーやサードパーティソフトウェアなど) を用いたゴールデンイメージを構築できます。その後、このゴールデンイメージに基づいて、RDS Custom for SQL Server インスタンスを作成できます。CEV を使用することで、希望する OS とデータベースのベースライン構成を維持できます。さらに、同じ構成で RDS Custom for SQL Server データベースインスタンスのフリートをデプロイできます。スナップショットの復元やポイントインタイムリカバリなど、ユーザーが開始する復旧アクションは、カスタマイズの復元によってメリットが得られ、復旧時間を短縮できます。

RDS Custom for SQL Server を使用すると、データベース管理者はデータベース環境とオペレーティングシステムにアクセスしてカスタマイズできます。これにより、sysadmin や xp_cmdshell へのアクセス、Microsoft Sharepoint や Dynamics などのサードパーティエージェントやアプリケーションのインストールなど、基盤となるデータベースや OS に特化したカスタマイズが必要なレガシーアプリケーションおよびパッケージアプリケーションのための SQL Server ワークロードをホストできます。以前は、RDS Custom for SQL Server に実装された OS のカスタマイズは、ディザスタリカバリシナリオなどの特定のケースでは保持できず、ユーザーがカスタマイズし直す必要がありました。CEV では OS のカスタマイズがデータベースインスタンス全体で保持され、変更のやり直しによる運用上のオーバーヘッドは発生しません。

CEV を使用した SQL Server 用 RDS カスタムを開始するには、AWS ドキュメントのユーザーガイドをお読みください。Amazon RDS Custom for SQL Server は、米国東部 (オハイオ、バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (フランクフルト、アイルランド、ロンドン、ストックホルム)、アジアパシフィック (ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、カナダ (中部)、南米 (サンパウロ) の AWS リージョンで利用できます。