投稿日: Jan 18, 2023

Amazon EC2 Auto Scaling において、予測スケーリングポリシーを導入することで Auto Scaling グループの容量をさらに最適化できるかどうかを、簡単に判断できるようになりました。予測スケーリングポリシーを使用すると、予想される需要の急増に合わせ、前もって Auto Scaling グループに EC2 インスタンスが追加されます。これにより、需要パターンが予測可能かつ初期化に時間がかかるアプリケーションの、可用性とパフォーマンスの向上が可能です。コストのかかる容量バッファを、需要の急増に備えて管理する必要性も低減します。この新しい推奨機能は、予測スケーリングがアプリケーションの可用性と EC2 のコストに与えうる影響について、模範的な提案を行います。その提案を参考にすれば、予測スケーリングの利用をより簡単に開始できます。 

これまで、各 Auto Scaling グループにおける予測スケーリングの精度と潜在的な影響を判断するには、手間のかかる検証作業が必要でした。今回の新機能を使用すると、最大で 8 週間分の履歴データに基づく推奨事項が生成されます。この推奨事項は、予測スケーリングが既存のスケーリング設定よりも効果的に EC2 容量を最適化できるかどうかの判断に、非常に役立つ情報です。「予測のみ」モードにより、実際に Auto Scaling グループに適用することなく (実際にスケーリングを行うことなく)、予測スケーリングポリシーの影響を従来よりも的確に把握できます。そうして取得した情報を踏まえれば、予測スケーリングの利用とその最適設定に関する決定を、迅速に下すことが可能です。

予測スケーリングの詳細な開始方法、および対応リージョンの一覧については、ドキュメントをご覧ください。