投稿日: Jun 5, 2023

AWS Lambda では、AWS GovCloud (米国) リージョンにおける非同期イベント処理のパフォーマンスをモニタリングするために、AsyncEventsReceived、AsyncEventAge、AsyncEventsDropped の 3 つの新しい CloudWatch メトリクスがサポートされるようになりました。これまで Lambda では、非同期リクエストの処理状況について限られた内容しか把握できていませんでした。また、非同期イベント処理の効率を下げる処理遅延の解決は、Lambda サービスチームに依存する必要がありました。今回追加されたメトリクスを使用すれば、非同期呼び出しの処理状況をより詳細に把握できます。さらに、Lambda に送信されたイベントの追跡、イベント処理における遅延のモニタリング、必要に応じた修正措置の実行も可能です。

AsyncEventsReceived は、Lambda が処理のために正常にキューに入れることができたイベントの総数の指標で、非同期呼び出しのために Lambda 関数に送信されたイベントの数について透明性をもたらします。AsyncEventAge は、Lambda がイベントを正常にキューに入れてから関数を呼び出すまでの時間の指標で、非同期 Lambda 呼び出しのイベント処理時間を可視化します。AsyncEventsDropped は、関数を正常に実行せずにドロップされたイベントの総数の指標です。最大イベント経過時間の超過、最大再試行回数の上限、または予約された同時実行が 0 に設定された関数など、複数の理由でドロップが発生します。

新しいメトリクスの詳細については、Lambda デベロッパーガイドおよび AWS Compute Blog をご確認ください。Lambda による Amazon CloudWatch へのメトリクス送信に、料金はかかりません。ただし、CloudWatch Metric Streams と CloudWatch アラームの使用には料金が発生します。詳細は CloudWatch 料金表で公開中です。