投稿日: Aug 2, 2023

Amazon VPC IP Address Manager (IPAM) は、VpcIPUsage、SubnetIPUsage、PublicIPv4PoolIPUsage という 3 つの新しい CloudWatch メトリクスをサポートするようになりました。これにより、使用率が低い IP アドレス範囲や、ほぼ使い果たした IP アドレス範囲を見分けて、AWS での IP アドレスの使用を最適化できます。これらのメトリクスは、Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)、サブネット、パブリック IPv4 プールなどのリソース全体の IP アドレスの使用状況をプロアクティブに追跡します。Amazon CloudWatch でこれらのメトリクスにアラームを設定して、IP アドレスの使用量のしきい値を超えたときに通知を受け取ることもできます。さらに、IP アドレス関連のインサイトをすべてまとめて表示するには、これらのメトリクスを IPAM ダッシュボードで確認できます。

VpcIPUsage メトリクスは、Amazon VPC の IP アドレス空間の合計のうち、Amazon VPC 内のサブネットに割り当てられた IP の割合を測定します。SubnetIPUsage メトリクスは、サブネットの合計 IP アドレス空間のうち、アクティブな IP の割合を表します。PublicIPv4PoolIPUsage メトリクスは、プールから割り当てられた Elastic IP アドレス (EIP) の数を、プール内の IP の総数で割った値を測定します。これらのメトリクスを使用して、リソースの IP アドレス使用量が特定の割合を超えた場合に警告を発するように CloudWatch を設定できます。これにより、リソースの IP アドレスがなくなる前に事前対策を講じることができます。例えば、VPC の IP アドレスの使用率が 90% に達したときに、セカンダリ IPv4 CIDR を VPC にプロアクティブに関連付けることができます。

これらのメトリクスは、AWS GovCloud (米国) リージョンを含むすべての商用 AWS リージョンの Amazon VPC IPAM 内で利用できます。ただし、中国 (北京、Sinnet が運営) と中国 (寧夏、NWCD が運営) では利用できません。 

詳細については、Amazon VPC IPAM のドキュメントを参照してください。この機能は追加料金なしで使用できます。Amazon VPC IPAM の料金の詳細については、料金のページを参照してください。