投稿日: Dec 15, 2023

  • Amazon Aurora PostgreSQL、Amazon DynamoDB、Amazon RDS for MySQL とAmazon Redshift とのゼロ ETL 統合により、カスタムデータパイプラインを構築・管理することなく複数ソースからのデータを分析可能に
  • Amazon DynamoDB と Amazon OpenSearch Service とのゼロ ETL 統合により、オペレーションデータに対するフルテキスト / ベクトル検索をニアリアルタイムに実行可能に
  • Grabyo、iCIMS、Kaplan, Inc.、Muzz、Orion Advisor Solutions 、United Airlines などのお客様が AWS のゼロ ETL 機能の利用に期待

※本プレスリリースは、現地時間 2023 年 11 月 29 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。

(ラスベガス — 2023 年 11 月 29 日発表)Amazon.com, Inc.( NASDAQ: AMZN )の関連会社である Amazon Web Services, Inc.(以下、AWS )は、AWS re:Invent において、複雑な抽出、変換、データパイプラインの格納( ETL )をお客様が構築・管理することなく、データを迅速かつ容易に接続して分析できるようにするための新たな統合機能を発表しました。Amazon Aurora PostgreSQL、Amazon DynamoDB、Amazon Relational Database Service( Amazon RDS )for MySQL と Amazon Redshift との新たな統合により、Amazon Redshift 内の複数のリレーショナル / 非リレーショナルデータベースからのトランザクションデータへの接続と分析をより容易に行えるようになります。また、新たに Amazon OpenSearch Service を使って DynamoDB データに対するフルテキスト / ベクトル検索をニアリアルタイムに実行できるようになります。これらのゼロ ETL 統合により、データの格納場所に関わらず容易に接続して操作できるようになり、お客様は AWS の幅広く奥深い、業界をリードするデータベースおよび分析サービスを利用して、新たなインサイトの発見とイノベーションの迅速化を図り、より優れたデータ主導の判断を下せるようになります。AWS を利用したデータの価値の活用について詳しくは以下のウェブサイトをご確認ください。aws.amazon.com/data

AWS のデータおよび AI 担当バイスプレジデントであるスワミ・シヴァスブラマニアン( Dr. Swami Sivasubramanian )は、次のように述べています。「お客様がデータを活用してイノベーションを促進できるように、AWS は、あらゆるタイプのデータを大規模に格納して統合できる、業界で最も幅広く奥深いデータサービスを提供しています。ビジネスの価値をさらに高め、より迅速にイノベーションを実現するために、お客様は業務に適したツールを備えるだけでなく、組織全体に分散しているデータを統合する必要があります。そのため、AWS はゼロ ETL の未来に投資しています。データ統合はもはや面倒な手動の作業ではなくなり、お客様は必要な場所で簡単にデータを取得できます。今回発表した新しい統合は、このゼロ ETL の未来に向けてお客様を前進させます。私たちは、お客様がシステム全体にわたってデータを簡単に統合して新しいインサイトの推進に集中できるように、このビジョンへの投資を継続していきます」

データはあらゆる組織の差異化要因となります。ただし、組織にはさまざまな発生源からの、さまざまな規模と速度で送られてくる、さまざまな種類のデータがあり、その用途も多岐にわたります。組織がデータを最大限に活用するには、あらゆる要件に応じた包括的なツール セットと、複数ソースに分散したデータを統合・結合する能力が必要です。例えば、企業はトランザクションデータをリレーショナルデータベースに保存し、それをデータウェアハウスで分析したいと考えていますが、非リレーショナルデータベースのデータをベクトル検索するときは、別の分析ツールを使用します。データを移動するには、従来はお客様が独自の ETL パイプラインを構築する必要がありましたが、構築は困難かつ高コストであり、管理も複雑となります。また、断続的なエラーにより、素早くインサイトを得る必要があるケースへ影響を及ぼします。お客様がデータから価値を引き出せるように、AWS は包括的なデータサービスを提供しており、お客様には業務に適したツールが常に用意されています。しかし、データをビジネスの中心に据えるには、お客様は格納場所を問わずにすべてのデータに接続する能力の必要性に直面しています。そのため、AWS はデータを手動で移動する負担を解消するゼロ ETL 機能に投資しています。これには、運用データベース、データウェアハウス、データレイクに保存されたデータをお客様が直接クエリできるようにする Amazon Redshift と Amazon Athena のフェデレーションクエリ機能と、分析と機械学習向けのコンタクトセンターデータにお客様が簡単にアクセスできるようにする Amazon Connect アナリティクスデータレイクが含まれます。これには、Salesforce と AWS の全体にまたがるデータをお客様が簡単かつシームレスに統合し、より優れたインサイトをより迅速に獲得できるようにする、Salesforce Data Cloud と AWS のストレージ、データ、分析サービス間の新たなゼロ ETL 統合も含まれます。今回発表された統合は、AWS のゼロ ETL 基盤に基づいて構築されており、データパイプラインの構築と維持の負担が軽減されるため、お客様はデータの存在場所に関係なく、すべてのデータを迅速かつ容易に接続できます。

データパイプラインの構築・管理の必要なしでトランザクションデータを容易に分析できるようにする Amazon Aurora PostgreSQL、Amazon DynamoDB、Amazon RDS for MySQL と Amazon Redshift との新たなゼロ ETL 統合:データから得られる価値を最大化するために、多くの組織はトランザクションデータを複数の高パフォーマンスデータベース( Aurora や Amazon RDS などのリレーショナルデータベースと、DynamoDB などの非リレーショナルデータベースを含みます)から Amazon Redshift などのデータウェアハウスに移動し、ペタバイト規模のデータに対する高パフォーマンスデータウェアハウスおよび分析ワークロードを実行したいと考えています。ただし、このデータ移動では、お客様はデータソースごとに ETL パイプラインを構築する必要があります。Amazon Redshift を使った Aurora データの分析を容易にするために、AWS は今年、Aurora MySQL と Amazon Redshift とのゼロ ETL 統合の一般提供を発表しました。この統合により、1 分間に 100 万件以上のトランザクションを処理し、Aurora MySQL に書き込まれたデータを数秒以内に Amazon Redshift で利用できるようになります。ゼロ ETL のメリットをさらに拡張するために、AWS は Aurora PostgreSQL、DynamoDB、Amazon RDS for MySQL と Amazon Redshift との新たなゼロ ETL 統合のプレビューを発表しました。これらの統合により、お客様は Amazon Redshift 内の一般的なリレーショナル / 非リレーショナルデータベースのデータに迅速かつ簡単にアクセスして包括的な分析を行うことができます。お客様がデータベース内の必要データが含まれるテーブルを選択するだけで、そのデータは自動的に Amazon Redshift に複製されます。異種ソースからのデータを単一のデータウェアハウスに統合することで、お客様は自社ビジネスの統合ビューを得ることができ、データ共有、マテリアライズドビュー、Amazon Redshift ML をはじめとする Amazon Redshift の高度な機能を利用して、全体的かつ予測的なインサイトを得ることもできます。

トランザクションデータに対するニアリアルタイムのフルテキスト / ベクトル検索を可能にする Amazon DynamoDB と Amazon OpenSearch Service とのゼロ ETL 統合:多くのお客様は、業務を最適化し、より魅力的なユーザーエクスペリエンスを生み出すために、OpenSearch Service を使用して DynamoDB 内のトランザクションデータに対して高度な検索機能(フルテキスト / ベクトル検索、関連性ランキング、自動保管提案など)を実行しています。たとえば、e コマース企業であれば、取引が不正であるかどうかを自動的に判断するために、DynamoDB から OpenSearch Service にデータを複製し、ベクトル検索を使用して取引を類似取引のデータと比較することがあります。一般提供が開始される DynamoDB と OpenSearch Service との新たなゼロ ETL 統合を利用することで、お客様は DynamoDB データに対する強力なフルテキスト / ベクトル検索クエリを容易に、ニアリアルタイムで実行できるようになります。分析したいデータが含まれる DynamoDB テーブルをお客様が選択するだけで、データは DynamoDB に書き込まれてから数秒以内に OpenSearch Service に複製されます。お客様は、複数の DynamoDB テーブルのデータと OpenSearch Service が管理する 1 つのクラスターまたはサーバーレスコレクションと同期させて複数アプリケーションにまたがる全体的なインサイトを獲得でき、検索アセットを統合して運用効率を向上させながらコストを削減できます。

※抄訳版注釈
Grabyo、iCIMS、Kaplan, Inc.、Muzz、Orion Advisor Solutions、および United Airlines 各社のコメントに関しては、本社発表プレスリリースをご参照ください。