投稿日: Jan 10, 2024

本日より、Amazon Route 53 はパブリックホストゾーンとプライベートホストゾーンの DNS レコードの追加のルーティングポリシーとして地理的近接性ルーティングをサポートします。地理的近接性ルーティングは、トラフィックを地理的に最も近いリソースにルーティングすることで、エンドユーザーのアプリケーションの応答性を向上できます。また、組織がデータレジデンシーに関して希望する設定を適用するうえで役立ちます。このリリースによって、Route 53 コンソール、API、SDK、CLI を使用して DNS レコードに地理的近接性ルーティングを追加できます。 

応答性の高いウェブおよびモバイルデジタル体験を提供する必要のある業界として、e コマース、メディアとエンターテインメント、情報技術、ソーシャルメディアなどを挙げることができますが、他にも多くの業界があります。今では、地理的近接性ルーティングを使用するように各アプリケーションエンドポイントを設定するだけで、世界中でユーザーエクスペリエンスを簡単に向上させることができます。また、レコードのバイアス値を変更することで、トラフィックがリソースにルーティングされる地理的領域を拡大または縮小できます。これにより、インフラストラクチャリソースにとって最適な地理的境界を確立できます。Route 53 の地理的近接性ルーティングはこれまで、トラフィックフローを利用しているお客様にのみ提供されていました。今後はお客様のご要望に基づいて、他のルーティングポリシーと一緒にオプションとして DNS サービス全体で提供されるようになります。 

地理的近接性ルーティングは、AWS GovCloud と中国の Amazon Web Services を除き、世界中で利用できます。Route 53 の料金情報については、こちらを参照してください。地理的近接性ルーティングの使用方法の詳細については、ドキュメントこちらのブログ記事をご覧ください。