Amazon CloudFront に新しいオリジン応答タイムアウト制御を導入

投稿日: 2025年7月30日

Amazon CloudFront で、オリジンのタイムアウト制御を強化する 2 つの機能が提供されるようになりました。1 つは応答完了タイムアウト、もう 1 つは Amazon S3 オリジンのカスタム応答タイムアウト値のサポートです。これらの機能強化によってオリジンの応答タイムアウトがよりきめ細かく制御可能になることで、ネットワークの状態やオリジンのパフォーマンスの変動によらず、高信頼の一貫したユーザーエクスペリエンスを提供できます。

これまで、応答タイムアウトを設定することで、オリジンから最初のパケットが送られるまで CloudFront が待機する時間と、CloudFront が後続のパケットを待つ時間の制御は可能でした。このとき、オリジンがタイムアウトすると CloudFront により応答タイムアウトがリセットされ、設定された再試行回数に従って再試行が行われます。新しい応答完了タイムアウトにより、CloudFront がすべてのパケットと再試行でオリジンからの完全な応答を待つ最大時間を追加で設定できるようになります。これにより、遅延の影響を受けやすいメディアストリーミングや API コールなどのワークロードで累積応答時間を制御できるようになります。Amazon S3 をオリジンとして使用する場合、デフォルト値の 30 秒を使用する代わりに、カスタムの応答タイムアウト値を設定できるようになりました。これらの機能により、CloudFront が応答の遅いオリジンや応答しないオリジンにどのように対処するかをより細かく制御できます。

CloudFront の応答完了タイムアウトと Amazon S3 オリジンのカスタム応答タイムアウト値は、AWS 中国 (北京) リージョンを除くすべての CloudFront エッジロケーションでサポートされます。オリジンのタイムアウトは、CloudFront コンソール、API、および AWS CloudFormation で、追加料金なしで設定できます。詳細については、CloudFront デベロッパーガイドをご覧ください。