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週刊生成AI with AWS – 2026年7月20日週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの三厨です。

8 月 4 日(火)に、半導体業界向けのイベント EDA on the Cloud 2026 – Tokyo を AWS 麻布台オフィスで開催します。EDA ワークロードのクラウド活用に加えて、Cadence AI Super Agent による設計・検証フローや、Anthropic Japan による「半導体のためのフロンティア AI」など、AI 関連のセッションが揃っています。ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社様による「ソニー半導体 EDA 基盤の Cloud Journey」の講演も予定されています。定員 100 名、参加費無料です。ご興味のある方はお早めにご登録ください。

それでは、7 月 20 日週の生成 AI with AWS 界隈のニュースを見ていきましょう。

さまざまなニュース

    • 寄稿:弁護士ドットコムにおける AWS DevOps Agent の活用事例 – インシデント対応の自動化と属人化の解消

      弁護士ドットコム株式会社様は、法律相談ポータル「弁護士ドットコム」や電子契約サービス「クラウドサイン」を運営する企業です。サービスの拡大とともにアラートが増える一方、調査は一部の熟練エンジニアに依存していました。これを解決するために、Datadog Monitor のアラートを起点に AWS DevOps Agent が自動で調査を始める構成を組み、Skills と Jira の MCP で起票までつなげました。その結果、あるレイテンシ障害では、従来 30 分ほどかかっていた根本原因の特定を約 10 分で終えています。今後は、繰り返すアラートへの予防策を提案する Proactive Incident Prevention の活用を本格化させるそうです。

    • ブログ記事「9 社合同 AI-DLC Unicorn Gym:AI と作った 2 日間で見えた、「書く」から「決める」への転換」を公開

      9 社 11 チーム・約 90 名が自社の実課題を持ち込み、Kiro と Claude Code で AI 駆動開発ライフサイクル(AI-DLC)を 2 日間走り切った合同ワークショップのレポートです。「Kiro は 1 ヶ月と見積もった。私たちは 2 日で 80% 終わった」という声の一方で、生成物の正しさを判断し続ける負荷が人間に集中したという指摘も率直に載っています。満足度は 4.7/5.0、体感の工数削減率は平均 74.0%。クロージングの一言「Don’t write code, Write construct.(コードを書くな、構造を作れ)」に、2 日間の学びが凝縮されています。

    • ブログ記事「22社51名の参加者が2時間で業務アプリを自作し発表 !Claude ・Kiro実践ワークショップの記録」を公開

      22 社 51 名が 2 時間のハンズオンで自分の業務課題を題材にアプリを作り、その場で発表したワークショップの記録です。日本曹達株式会社様の広報課の方が、過去の問い合わせ回答を検索できる農業化学品 FAQ アプリを作られた例が取り上げられています。「このアプリを作ってください」というお題をあえて出さない設計が、満足度 100% につながったようです。社内で同じような会を企画される方のヒントになりそうです。

    • ブログ記事「【開催報告】AWS Summit Japan 2026 – AWS for Telcom 展示ブース」を公開

      通信業界向けの 7 ブースをまとめた開催報告です。株式会社NTTドコモ様は AWS 上の 5G コアを国内初のハイブリッドクラウド構成で商用化し、Amazon Bedrock AgentCore 上のエージェントと GitOps による構築自動化でリードタイムを 80% 短縮されました。100 万台超の機器を扱うネットワーク保守 AI エージェントでは、障害復旧時間を 50% 以上縮めています。KDDI株式会社様は基地局制御基盤の内製開発に AI-DLC を導入して開発期間を 70% 削減、ソフトバンク株式会社様は Amazon Neptune でネットワークトポロジーを時系列管理する様子を展示されました。

    • ブログ記事「スマートグラス × 音声 AI エージェントで実現する店舗業務のハンズフリー支援」を公開

      「あの商品どこ?」に新人スタッフが即答できない、という店舗の困りごとをスマートグラスと音声 AI エージェントで解く展示の解説記事です。音声をそのまま受けて音声で返す Amazon Nova 2 Sonic がモデル内で Tool Use まで済ませ、Amazon Bedrock AgentCore Gateway に登録した 5 つの Lambda を MCP 経由で呼び出します。自店舗に在庫がなければ近隣店舗や EC まで自律的に探しにいく挙動が読みどころです。手が塞がる現場での情報アクセスという課題は、製造や物流にもそのまま当てはまります。

    • ブログ記事「【開催報告】AWS Summit Japan 2026 — 物流異常を Amazon Quick が自動解決:配送在庫の異常検知〜問合せまで一気通貫」を公開

      複数システムにデータが散らばり、日次レポートの目視確認で異常発見が数日遅れる。そんな物流現場の課題に Amazon Quick で応える展示の紹介です。Quick Automate が業務システムを横断監視して Microsoft Teams へ通知し、Quick Sight で滞留状況を確認、Chat Agent が基幹データと過去報告書をまたいで原因を掘り、Connectors で業者へのメール送信まで完結します。半日かかっていた原因追及が数分になる流れを、4 ステップで追えます。

    • ブログ記事「AWS Japan Summit 2026 スマートマシンデモ ー自律診断とリアルタイム安全監視ー 展示報告」を公開

      建設機械 20 台のフリート管理を題材に、同じデータへの 3 つの異常検知アプローチを並べて比べた展示報告です。人手による報告、Amazon SageMaker AI の古典的な機械学習、そして Amazon Bedrock AgentCore と Strands Agents によるエージェント型。「異常スコアは出るが、なぜ起きたのか、何をすべきかは分からない」という機械学習の限界に対して、対処指示まで含むアラートを返せる差が具体例つきで示されます。機械を止める判断は人間に残す、という線引きの考え方も参考になります。

    • ブログ記事「AWS Summit Japan 2026 に見る Resilience at AWS」を公開

      レジリエンス関連のセッション 4 本とブース展示 6 本のまとめです。生成 AI 視点では、AI 駆動カオスエンジニアリング、AWS DevOps Agent による「調査は AI、判断は人」のインシデント対応、Kiro と AWS Resilience Hub を組み合わせて、マルチリージョン化の提案レポートから CloudFormation テンプレートの改修まで生成するデモが目を引きます。ナレッジを整えたことで DevOps Agent の根本原因到達が 6 分 32 秒から 3 分 38 秒に縮んだ、という実測値も載っています。

    • ブログ記事「【開催報告】Neuron Community – 2026 Vol.1」を公開

      AWS Trainium / Inferentia と AWS Neuron の知見を共有するコミュニティイベントの開催報告です。カラクリ株式会社様は、Amazon EKS 上の Neuron 分散学習プラットフォームと、NKI カーネル開発を自律的に進めるエージェントを発表されました。AWS 側からは、デバイス指定を変えるだけで PyTorch のコードを Trainium で動かせる Native PyTorch support(ベータ)や vLLM on Trainium、Neuron 2.31 の NKI 強化が共有されています。Project Rainier では 140 万個超の Trainium が稼働中とのことです。

    • ブログ記事「AI エージェントが変える AWS 運用の未来【AWS DevOps Agent & AWS サポート ランチタイムセミナー開催レポート】」を公開

      「深夜にアラートが鳴っても調査する人手が足りない」というスタートアップの悩みに向けたランチタイムセミナーのレポートです。Amazon ECS の 500 エラーを題材にした AWS DevOps Agent のデモに加えて、一次調査はエージェント、判断が必要なところは AWS サポートの専門エンジニアへ、という組み合わせ方が解説されています。DevOps Agent からサポートチケットを直接起票できる点と、AWS Business Support+ や AWS Activate クレジットといったコスト面の選択肢も整理されています。

    • ブログ記事「今月の AWS オブザーバビリティ – 2026年6月」を公開

      6 月に発表された Amazon CloudWatch と AI 駆動型オペレーションの新機能のまとめです。OpenTelemetry メトリクスと PromQL クエリの一般提供、Logs Insights への 23 コマンド追加、AWS DevOps Agent のカスタム SRE エージェントと MCP / A2A 対応などが並びます。Amazon EKS 上の AI/ML ワークロードを namespace やチーム単位で GPU コスト配賦するリファレンスアーキテクチャ、Claude Code のトークン消費量を追跡するパターンまでカバーしています。

    • ブログ記事「AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate アップデート (MLA-C02) のお知らせ」を公開

      AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate が MLA-C02 に更新されます。ドメイン構成は変えずに、基盤モデルのファインチューニングや RAG アーキテクチャの実装、エージェンティック AI、Amazon Bedrock のカバレッジ、責任ある AI の実践が加わります。ベータ版試験(英語のみ、170 分、85 問、75 USD)の予約は 9 月 1 日開始、現行 MLA-C01 の英語での最終受験日は 9 月 28 日です。日本語はベータ期間中も MLA-C01 で受験でき、全言語対応の標準版は 2027 年初頭の予定です。

    • ブログ記事「Claude Opus 5 が Kiro で利用可能になりました」を公開changelog

      Kiro の IDE / CLI / Web すべてで Claude Opus 5 が使えるようになりました。時間のかかる作業に強くなり、並列で動かしたエージェントが互いの成果を上書きしてしまうケースが減っています。スタブやプレースホルダを残さずタスクを完走する点、コードレビューで誤検知を抑えつつ実バグを拾う点が Opus 4.8 からの差分です。あわせて、Kiro で GPT-5.6 が利用可能になった記事(前号で触れた英語版の日本語訳)も出ています。

サービスアップデート

    • Claude Opus 5 が AWS で利用可能に

      Anthropic の Claude Opus 5 が AWS で利用可能になりました。数時間から夜通し動き続けるエージェント、コードベースを理解しながら戦略を組み替えるコーディング、長文ドキュメントの推論が強みです。ドキュメント中心の業務で最も伸びが大きいと説明されています。Amazon Bedrock 経由(ゼロデータ保持がデフォルト有効)と Claude Platform on AWS 経由(ゼロデータ保持はリクエストベース)の 2 つから選べます。

    • Amazon Bedrock AgentCore がトレースとログを単一ロググループにまとめた統合オブザーバビリティを提供

      Amazon Bedrock AgentCore が、トレース・プロンプト・構造化ログ・標準出力をエージェントごとの単一の CloudWatch ロググループへ配信するようになりました。これまではトレースが共有の aws/spans、イベントログが別のロググループに分かれており、1 回の呼び出しをデバッグするために複数のロググループを探す必要がありました。エージェント単位で IAM ポリシーとカスタマー管理キーによる暗号化を適用できるようにもなっています。7 月 20 日以降に作ったエージェントはデフォルトで有効、既存分は環境変数と ADOT 0.17.1 以降への更新で移行できます。

    • Claude Sonnet 5 が AWS GovCloud (US) の Amazon Bedrock で利用可能に

      AWS GovCloud (US) の Amazon Bedrock でも Claude Sonnet 5 が使えるようになりました。Claude Opus 4.8 とあわせて、GovCloud (US-West / US-East) の bedrock-runtime と、GovCloud (US-West) の次世代推論エンジン bedrock-mantle の両エンドポイントから呼び出せます。

    • Amazon SageMaker AI 推論の GPU インスタンスが拡充、G7e が東京リージョンでも利用可能に

      NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell を最大 8 基積む G7e インスタンスが、Amazon SageMaker AI 推論のアジアパシフィック(東京 / ソウル)、欧州(ロンドン)に広がりました。合計最大 768 GB の GPU メモリで、FP8 なら最大 70B パラメータのモデルをマルチノードなしで載せられます。推論性能は G6e 比で最大 2.3 倍。国内のユーザーに大きめのモデルを低レイテンシーで届けたいときの選択肢になります。同じ週に G7 インスタンス(米国 3 リージョン、G6 比で最大 4.6 倍、7B〜30B 向け)と G6 の AWS GovCloud (US-East) 対応も発表されています。

    • Amazon SageMaker Unified Studio が Amazon OpenSearch をサポート

      Amazon SageMaker Unified Studio が Amazon OpenSearch をデータソースとして扱えるようになりました。プロジェクトに接続を追加すると data explorer に OpenSearch のデータが並び、クエリエディタやノートブック、ビジュアル ETL ジョブから Amazon Redshift や Amazon S3 のデータと突き合わせられます。アプリケーションログとトランザクションデータを、ツールを行き来せずに見たいときに便利です。Unified Studio が使えるすべてのリージョンが対象です。

    • Kiro IDE 1.0.182CLI 2.14.0 が公開

      Kiro IDE 1.0.182 では、ユーザーレベルのグローバル hooks と検索できるセッション履歴パネルが加わり、企業プロキシ環境での安定性が上がりました。応答が中断したときの自動復帰と、MCP ツールの動的な再読み込みにも対応しています。CLI 2.14.0 では、V2 のカスタムエージェント設定を V2 / V3 共通の形式へ移す /upgrade-agent コマンドが入りました。

    • Kiro が AWS GovCloud (US) で Opus 4.8 / Sonnet 5 とユーザーアクティビティモニタリングに対応

      AWS GovCloud (US) の Kiro IDE / CLI で、Claude Opus 4.8(1M コンテキスト、クレジット倍率 2.2 倍)と Claude Sonnet 5(実験的サポート、同 1.3 倍)が使えるようになりました。あわせて管理者向けに、利用状況ダッシュボードと、クレジットやモデル利用の日次 CSV を自分の S3 バケットへ配信するレポート、任意のプロンプトログが提供されます。データは自社アカウントに残り、S3 のストレージ以外の追加料金はかかりません。

    • Amazon CloudWatch がコーディングエージェントインサイトを発表

      Amazon CloudWatch に、AI コーディングエージェントの利用状況を可視化するコーディングエージェントインサイトが加わりました。Claude apps gateway for AWS と統合されているため、計装なしで Claude Code のテレメトリが集まります。Codex や GitHub Copilot も対象です。トークン支出の傾向を追ってアラートを設定できます。エージェントの導入率とコミットやプルリクエストの速度との相関、費用対効果の高いモデルの見極めにも使えます。中東(UAE / バーレーン)とイスラエル(テルアビブ)以外のすべての商用リージョンで使えます。

    • AWS Data Exports が Amazon Bedrock の標準化された製品メタデータを提供

      AWS Data Exports が、Amazon Bedrock のコストにモデルプロバイダー、モデル名、料金単位、推論タイプ、オンデマンドやバッチといった機能区分を、標準化された属性として付けるようになりました。Bedrock のコストは統一の「Amazon Bedrock」製品ファミリー名にまとまります。CUR 2.0 のメタデータを解析する自作ロジックなしで支出を配賦できます。追加料金なしで、デフォルトで適用されます。

    • AWS が AI エージェント向けのオープンソースベンチマーク aws-bench を発表

      AI エージェントが実際の AWS タスクをどれだけ正確に、どれだけ効率よく片づけられるかを測るオープンソースのベンチマーク aws-bench が、リサーチプレビューで公開されました。テストケースは調査・トラブルシューティング・インフラ作成の 3 領域。自然言語のクエリ、クラウドリソースの状態、正解を組にしてあるので、任意のエージェントやモデルを同じ基準で採点できます。エージェントの実行基盤を自作している方は、改善の物差しとして試してみてはいかがでしょうか。

    • Amazon Connect のエージェンティック音声が 50 以上の言語に対応、日本語もサポート

      Amazon Connect のエージェンティック音声が、日本語を含む 50 以上の言語と 100 を超える音声オプションに対応しました。不自然な間を埋める応答ペーシング、同時発話を避けるターンテイキングの改善、速度・音量・感情の制御も入っています。日本語で自然な音声セルフサービスを組みたいコンタクトセンターには、大きな一歩です。

    • AWS パートナーセントラルのエージェントが資金調達ガイダンスをすべてのプログラムに拡大

      AWS パートナーセントラルのエージェントが、すべての資金調達プログラムに対応しました。今回の拡張で戦略的協業契約(SCA)と AWS Growth Initiative(AGI)が加わっています。資格要件や申請プロセスについては、公式ドキュメントに基づく回答が数秒で返ります。適格性の検証、提出書類の要件照合、必要項目が埋まった申請書ドラフトの作成もエージェントが行うため、手入力とチェック漏れを減らせます。

生成 AI を活用したビジネス課題の解決に取り組むお客様を支援するAWS ジャパン生成 AI 実用化推進プログラムは、通年で応募を受け付けています。戦略プランニング / モデルカスタマイズ / モデル活用の 3 コースから選べて、想定コストの半額を上限とした AWS クレジットの付与や技術支援も用意されていますので、ぜひご検討ください。

今週は以上です。それでは、また来週お会いしましょう!

著者について

Wataru Mikuriya

三厨 航  (Wataru MIKURIYA)

AWS Japan のソリューションアーキテクト (SA) として、ヘルスケア・ハイテク製造業のお客様のクラウド活用を技術的な側面・ビジネス的な側面の双方から支援しています。クラウドガバナンスや IaC 分野に興味があり、最近はそれらの分野の生成 AI 応用にも興味があります。最近の趣味はカメラです。週刊 AWS の新しいサムネイルを撮影したので、是非ご覧ください。

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