グローバル規模のインフラで実現するアプリケーションのモダナイゼーションと構築
IDC IT Services の最近の調査によると、アジア太平洋地域の組織ではアプリケーションポートフォリオの 64% について 2024 年までにモダナイゼーションを実施することを予定しています。
10 組織中 7 組織がアプリケーションのモダナイゼーションに向けた取り組みを開始しており、そのほとんどがスケーリング段階にあります。
アジア太平洋地域の経営陣の 87% が、アプリケーションのモダナイゼーションは戦略的な優先事項であると考えています。
レポートについて: アジア太平洋地域の動向と日本の展望を解説
組織をグローバル規模のインフラストラクチャに適合させることを目的としたアプリケーションモダナイゼーションは、デジタルファーストの組織になるうえで中心的役割を果たします。AWS は IDC Asia Pacific と協力して、地域および国レベルでのベストプラクティスと展望を記した一連の文書をリリースしています。そのハイライトは以下のとおりです。
- アプリケーションモダナイゼーションは一連の取り組みであり、変革を成功させるには総合的かつダイナミックなアプローチが必要になります。このため企業では、アプリケーションモダナイゼーションに関する 3 つの推進要因を明確に理解し、これらに対応する必要があります。
- 持続 – コストを抑えつつ、レガシーからの制約がなく、クラウド環境で成長してきた競合企業からの圧力に対応する
- 加速 – 先進テクノロジーの活用を通して、アプリケーションの革新を迅速かつ継続的に実現する
- 変革 – データの活用によって、業務の改善、意思決定の強化、新たな収益源の創出に取り組む
- 持続 – コストを抑えつつ、レガシーからの制約がなく、クラウド環境で成長してきた競合企業からの圧力に対応する
このような推進要因は、組織が独自のデジタルトランスフォーメーション (DX) イニシアチブに着手する際に実行可能なステップです。
- アプリケーションが異なれば、モダナイゼーションの優先順位も異なります。 スケーラビリティを必要とするものもあれば、より優れたコンポーザビリティを必要とするもの、または、料金パフォーマンスが求められる場合もあります。セキュリティやエネルギー効率など、交渉の余地のない要素もあります。
- 組織は、ポートフォリオ目標を明確にして、モダナイゼーションの対象とするワークロードの優先順位を決定した後、目標達成のためのアプローチを選定する必要があります。例えば、リプラットフォーム、リホスト、リライト、複数の事業や技術リーダー間での調整などです。
- IT インフラストラクチャのテクノロジーは、組織のワークロードに関するモダナイゼーションのニーズに対応して進化しています。クラウドテクノロジーは、アプリケーションモダナイゼーションを実現する重要な手段です。IDC の調査では、アジア太平洋地域の組織の半数が現在クラウドファーストの戦略を取っており、クラウドを中心としたグローバル規模のインフラストラクチャへの移行が順調に進んでいることを示しています。
結論として、この調査では、アジア太平洋地域の主要な国と業界における典型的なアプリケーションモダナイゼーションの取り組みを考察し、デジタルファーストの組織に求められる回復力、イノベーション、スケーラビリティ、俊敏性を加速するための重要なガイダンスを提供しています。