株式会社バンダイナムコスタジオは、バンダイナムコゲームスから開発機能を分社化し、独立することにより誕生しました。コンテンツ開発に特化、最適化された制度や仕組みの導入を円滑にすることが可能になりました。

我々は、日々変化するエンタテイメントの世界において、最大限の創造力と技術力、そして遊びに対するあくなき情熱を通じ、大小さまざまなイノベーションを起こし続けるクリエイター・エンジニア集団です。

事業は以下の通り、幅広く展開しています。

  • 家庭用ゲームソフト
    ソフトをマルチプラットホームで展開しています。
    様々なプラットホームの特性に合わせて開発しています。
  • 業務用ゲーム機
    AM施設で体感できる大型ゲーム機を中心に展開しています。
    多彩なジャンルを開発しています。
  • モバイルコンテンツ
    スマートフォン、ソーシャルゲームを中心に展開しています。
    今後も続々リリース予定です!!

バンダイナムコスタジオで開発を担当し、バンダイナムコゲームスより提供している「ドリフトスピリッツ」(App Store版は 2013 年 11 月、Google Play版は 2014 年 5 月よりサービスを開始しています)は、ダウンロード無料で遊べるスマートフォンのアプリです。

アプリ開発にあたっては、ソーシャルゲーム要素があるため、ユーザーの増減やアクセス数の変動が短い期間で起こることが予想されていました。そのため、オンプレミスではサーバーリソースの追加・変更に時間がかかり、サービスの要求を十分に満たせないのではないかという懸念がありました。

また、数十台起動しているサーバーを効率的に管理・運用するにはどうしたらよいかという課題もありました。

こうした課題から、AWS クラウドの検討を開始いたしました。

検討の結果、AWS であれば、すぐにサーバーリソースの追加・変更ができるだけでなく、パフォーマンス面、料金、セキュリティ面、可用性といった様々な点で利点があると分かりました。特に、サービスの運用の負荷(主にサーバーリソースの追加・変更・削除)を軽減できる点は 当社にとってメリットであると判断し、AWS の採用を決定しました。システム構築に当たっては、Amazon EC2、Amazon RDS、Amazon ElastiCache、Amazon S3、Amazon CloudFront 等、適材適所のサービスを組み合わせています。

また、アプリケーションのデプロイ、管理については、AWS OpsWorks(以下、OpsWorks)を使って、開発環境から本番環境までの全てをカバーしています。

サーバーの構築に必要な設定は、AWS OpsWorks の CustomJSON、Custom Cookbooks で定義してあります。新しい環境の追加は、CustomJSON を変更するだけで追加が可能なため、非常に素早く環境のデプロイを行うことができ、助かっています。

開発環境については、複数のバージョンを並行開発・テストできるように、必要な数の環境を構築してあります。また、本環境で稼働中の Amazon EC2 のインスタンスも、すべてAWS OpsWorks で起動されています。

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AWS OpsWorks を使ってサーバー構築・運用を自動化することで、少ない人員で運用できるため、人員リソース及びサーバー費用の面で、運用コストを削減することができたのは、大きなメリットだと思います。

また、イベントに合わせてサーバーリソースの追加・変更・削除が迅速に行えるので、リリースまでの時間短縮ができ、実際にサービス開始月の翌月や、イベントなどで 月間アクティブユーザー数は 2 倍以上に増加しました。

レイテンシ(サーバーからのレスポンスのスピード)の悪化防止対策についても、少ない作業量で実現することができています。実際に、 Android 版アプリケーションのリリースなどで、負荷が高くなることを想定していた際に、負荷テスト環境を AWS OpsWorks を使って短時間で構築し、事前に検証をして、必要なリソース追加変更やサーバープログラムの対策をすることができ、とても助かりました。

また、テストに必要な大量のサーバーを一時的に作成し、テストが終了したあとは、不要なサーバーをすぐに停止することができるのも、コストメリットとして大きいです。

運用面のメリットについては、以下のような点がありますが、これらは全て AWS OpsWorks を使って実現しています。

  • サーバーのコストを抑制
    AWS のサーバーは従量課金制のため、無駄なサーバーは停止することが運用コストを抑えるポイントになります。AWS には、AWS OpsWorks の Time-based と呼ばれるサーバー稼働時間を指定する機能があり、この機能を有効活用することで、効果的に運用コストを下げることができています。たとえば、アクセスが少ない深夜は、サーバー台数を 1/2 以下に減らすといったことが AWS であれば可能です。
  • アクセス急増時の調整
    想定外にアクセスが増えた場合、起動しているサーバーでは能力が不足することが想定されます。AWS には、AWS OpsWorks の Load-based と呼ばれるサーバーの状態を監視して条件に応じてサーバーを追加起動する機能があります。例えば、サーバーの CPU 使用率が 65% を 5 分間超えている場合、サーバーリソース不足として判定を行い、自動的にサーバーを追加起動できるようにしています。これによりレイテンシが悪化することを防ぐことができます。
  • イベント前にサーバー台数を調整
    AWS OpsWorks 上で、Time-based、Load-based、そして 24 時間稼働の 24/7 の機能を使って、サーバー台数の調整を事前に行います。

AWS を採用したことにより、運用コストを抑えつつ、サーバーの構成管理・運用にかかる手間を大きく削減することができたため、「ドリフトスピリッツ」プロジェクトでは、よりアプリケーションの開発に注力することが出来ています。

AWS にご興味をお持ちの皆様は、まず使ってみることをおすすめします。ブラウザのみの操作で簡単にサーバーを作成でき、また自動化できる仕組みがいくつも用意されているため、簡単な利用から、より高度な使い方までできます。

 

- 株式会社バンダイナムコスタジオ NE開発統括本部 NE開発本部 NE開発部 NE開発3課 主任 中野 茂⽣ 様

 

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