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サービス型ビジネスモデルへの転換に向けて
AWS を活用したマネージド EC プラットフォームサービス『ECo2』を 6 か月でリリース

2021

EC システム構築支援のパイオニアである株式会社コマースニジュウイチ(以下、コマース 21)は、1999 年から提供している大規模 EC システムフレームワーク『Commerce21 Sell-Side Solution』において、2018 年にアマゾン ウェブ サービス(AWS)を採用し、マイクロサービスアーキテクチャに移行。2021 年 4 月には AWS 上に構築した EC サービスをインターネット経由で提供するマネージド EC プラットフォームサービス『ECo2』をリリースして新たな顧客層の拡大を図っています。

AWS 導入事例  | 株式会社コマースニジュウイチ
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DX を加速していくうえで、絶えず利便性と合理性を追求し、拡張を続けていく AWS の企業文化と、未来志向を目指す私たちの思想と親和性が非常に高いと感じています。グローバルのスピード感に対応していくことで、未来を先読みした機能をいち早く手に入れることができると信じています

田中 裕之 氏
株式会社コマースニジュウイチ
代表取締役社長

サービス型ビジネスに向けて未来発想型のマインドセットへ転換

大手企業向け EC システム構築パッケージで多くの実績を誇るコマース 21。年間売上高 30 億~数 100 億円規模の EC 事業社向け『Commerce21 Sell-Side Solution』の導入実績は、既に国内で 300 社を超えています。クライアント全体の売上高合計は 3,200 億円を超え、マーケットシェアの約 1 割を占めています。

2020 年には JASDAQ 上場企業で、ショッピングカートのパイオニアである株式会社 E ストアーのグループ傘下となり、E ストアーが持つ決済サービスと、グループ会社の株式会社 WCA が持つマーケティングサービスのシナジーを活かしたワンストップビジネスを展開しています。
「E ストアーグループに参画することで、お客様先の環境に EC システムを構築して運用する従来の SI 型ビジネスから脱却し、主体的にお客様と向き合い、最適なサービスを提案するコンサルティング型ビジネスに舵を切ろうとしています。そのために、未来発想型のマインドセットへの転換を進めています」と語るのは、コマース 21 代表取締役社長の田中裕之氏です。

AWS のサービスをフル活用しマイクロサービスアーキテクチャへ移行

同社は総合的な EC ソリューションビジネスの実現を目指す中、2018 年 4 月に Commerce21 Sell-Side Solution の大幅なバージョンアップを実施。モノリシック型からマイクロサービスアーキテクチャへと移行し、AWS への完全対応を実現しました。

取締役 CTO の村松史朗氏は「EC サイトの市場が急拡大する中、お客様からマイクロサービスやオートスケーリングに対応して欲しいという要望が増えてきたのがきっかけです。モノリシックなアーキテクチャは、すべての機能が 1 つのプロセスとして稼働するため、属人的に作業を進めなければならず、一部の開発を進めると他の部分に影響が出てしまいます。そこで特定箇所の変更が他に及びにくいマイクロサービスアーキテクチャを採用し、開発生産性を高めることにしました」と語ります。

新アーキテクチャの開発プロジェクトは 2016 年頃から開始。Amazon EC2 Auto Scaling、セッション管理の Amazon ElastiCache、DB の Amazon Aurora、Amazon ECS によるコンテナ対応、コンテナ実行環境の AWS Fargate などを活用し、アーキテクチャのモダン化、クラウドネイティブ化を進めました。CDN は Amazon S3 をオリジンサーバーとし、AWS CloudFront との連携でコストとパフォーマンスの両方を担保しています。
「AWS を採用した理由は、マイクロサービスに必要な機能を数多く網羅していたことです。シェアの高い AWS なら優秀なエンジニアが採用しやすく、エンジニアの活躍の幅も広がると判断しました」(村松氏)

新バージョンの Commerce21 Sell-Side Solution は、フロントとバックエンドが API で連携するヘッドレスコマースを実現。瞬間的なアクセス増にもフロントエンドの拡張性で対応ができ、高負荷への耐性向上と、コスト最適化を実現しています。クラウド化によりハードウェアの調達も不要となり、EC システムの構築期間は従来の 3 か月程度から 1 週間程度に短縮。分業開発により、工期全体も短縮されました。

オンプレミスからクラウドまで稼働環境の選択肢が複数ある中、現在は多くの企業が AWS 上への EC システム構築を選択。既存ユーザーのマイクロサービスアーキテクチャへの移行も増えています。

必要な機能をオールインワンで搭載したマネージド EC プラットフォームサービスをリリース

2021 年 4 月には、EC サービスをインターネット経由で提供するマネージド EC プラットフォームサービス『ECo2』を新たにリリースしました。ECo2 は、CRM、WAF、CDN、検索エンジン、レコメンドなど、EC サイトの運営に必要な機能をオールインワンで搭載し、迅速にビジネスを始めることができます。カスタマイズ不可の制限環境と、カスタマイズ可の無制限環境があり、サービスの規模に合わせて選択が可能です。

取締役の松本怜士氏は「自社でのシステム構築や運用に不安を持つ EC 事業者向けに開発したサービスです。資産として持つ必要がないため、スモールスタートで EC ビジネスを始められ、ビジネスの成長に合わせて進化させることが可能です」と語ります。

ECo2 のプラットフォームにも AWS を採用。仕様検討や設計などを経て、2020 年 9 月後半から 2021 年 4 月前半までの約 6 か月で開発を終えました。EC ソリューションアーキテクト部 部長の原武士氏は次のように語ります。
「お客様から求められるビジネススピードに対応するためには、実績のある AWS 以外の選択肢はありませんでした。アーキテクチャは Commerce21 Sell-Side Solution をベースに、Amazon ECS でコンテナに対応し、無制限環境においてはインスタンスの自動スケールを実現しています」

今後は Commerce21 Sell-Side Solution と ECo2 の 2 本立てで、幅広いニーズに応えていく予定です。

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田中 裕之  氏

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松本 怜士 氏

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村松 史朗 氏

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原 武士 氏


カスタマープロフィール:株式会社コマースニジュウイチ

  • 設立:1999 年 12 月
  • 資本金:2 億円
  • 事業内容:大規模 EC システムフレームワーク「Commerce21 Sell-Side Solution」、マネージド EC プラットフォームサービス「ECo2」におけるシステム開発、保守運用、EC システム企画・設計、RFP、EC システム導入コンサルティング。時間あたり 10 万受注越えの処理速度と、大量 SKU の検索速度を同時にこなす EC アーキテクチャに定評。

AWS 導入後の効果と今後の展開

  • マイクロサービスアーキテクチャによる開発生産性の向上
  • 瞬間的なアクセス増にも対応するスケーラビリティの確保
  • 高負荷への耐性向上とコスト最適化
  • EC システム構築期間が従来の 3 か月→ 1 週間に短縮
  • マネージド EC プラットフォームサービスのリリースによるビジネス領域の拡大

ご利用中の主なサービス

Amazon ECS

Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) は、完全マネージド型のコンテナオーケストレーションサービスです。Duolingo、Samsung、GE、Cook Pad などのお客様が ECS を使用して、セキュリティ、信頼性、スケーラビリティを獲得するために最も機密性が高くミッションクリティカルなアプリケーションを実行しています。

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AWS Fargate

AWS Fargate は、Amazon Elastic Container Service (ECS) と Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) の両方で動作する、コンテナ向けサーバーレスコンピューティングエンジンです。Fargate を使用すると、アプリケーションの構築に簡単に集中することができます。

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Amazon Aurora

Amazon Aurora は、MySQL および PostgreSQL と互換性のあるクラウド向けのリレーショナルデータベースであり、従来のエンタープライズデータベースのパフォーマンスと可用性に加え、オープンソースデータベースのシンプルさとコスト効率性も兼ね備えています。

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Amazon CloudFront

Amazon CloudFront は、データ、動画、アプリケーション、および API をすべて開発者にとって使いやすい環境で、低レイテンシーの高速転送により世界中の視聴者に安全に配信する高速コンテンツ配信ネットワーク (CDN) サービスです。

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