今年最もスパイクの多い時間帯でも、iRobot と AWS IoT にとっては全く問題とはならない

クリスマスは、iRobot とその Roomba ロボット掃除機を含む、ほとんどすべての消費者ブランドにとって大切な日、重大な日です。
「Roomba ロボット掃除機は、どの祝日でも人気のある贈り物ですが、クリスマスには、ほとんどの Roomba が、その最初の清掃ミッションを行うよう同時に送り出されます」と述べるのは、iRobot のクラウドロボット工学リサーチサイエンティストである Ben Kehoe です。「Roomba ロボット掃除機はインターネットに接続されているので、クリスマスには巨大なトラフィックのスパイクが発生します」
巨大なトラフィックのスパイクは、会社にとっても消費者にとっても大きな頭痛の種ですが、この場合にはそうではありません。それは、iRobot が消費者向けの iRobot HOME アプリと、そのロボットの IoT バックエンドを、サーバーレスのアマゾン ウェブ サービス (AWS) アーキテクチャ上で動作させているからです。
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iRobot について
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利点
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使用する AWS のサービス
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iRobot について
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iRobot は、世界トップクラスの一般消費者向けロボット製造会社で、家の中でも外でもより多くのことができるように人をサポートするロボットを設計および製造しています。iRobot のエンジニアは、スマートホームを実現するために、ロボットとデータのエコシステムを構築しています。
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利点
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- クリスマスでも最小限の対応チームでよい
- 20 倍のトラフィックスパイクも問題にはならない
- 12 月は 1 月の出荷の準備のために費やされる
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使用する AWS のサービス
Roomba の秘密を解き明かす
新しい Roomba 掃除機は包装紙から取り出され、電源が入れられると、 AWS IoT Core に接続されます。これは、数十億台の接続デバイスが容易に、またセキュアにクラウドアプリケーションや他のデバイスと対話することを可能にする、マネージド型のクラウドサービスです。
iRobot のバックエンド IoT ソリューションはまた、イベントへの応答でコードを実行するサーバーレスサービスである AWS Lambda、任意のスケールで API を公開しセキュアにする完全マネージド型のサービスである Amazon API Gateway、そして完全管理型でマルチリージョン、マルチマスターのデータベースである Amazon DynamoDB も使用します。初めてアクティブにされた Roomba は、AWS IoT デバイスシャドウを使用して、清掃のステータスやスケジュールといった、現在のデバイスの状態を共有します。それから、HOME アプリが接続を行い、Amazon Kinesis がロボットからのリアルタイムデータストリームの取り込みを開始しますその最初の API 呼び出しの数秒後に、Roomba 掃除機は、Kehoe が「レースへの出発」と表現する状態に入り、最初の清掃ミッションの準備をします。
生産的な 12 月
「わたしたちは素晴らしい第四四半期を迎え、クリスマスには大量の新しいロボットがオンラインになるのを知っています」と Kehoe は言います。たとえそうであっても、iRobot のクリスマスの朝の対応チームの人数は 10 人未満しかいません。
「結局、わたしたちが今年行う必要のあった唯一の事柄は、データの湖に向かう Kinesis ストリームのシャードを増やすことだけでした」と Kehoe は語っています。「トラフィックは少なくとも 20 倍に上昇しましたが、サーバーレス AWS アーキテクチャのシンプルなスケーラビリティのため、それは重大事とはなりませんでした。従来型のアーキテクチャだったなら、総力を挙げて迎えなければならなかったことでしょう」
Kehoe は、このアーキテクチャの利点は、緊張の解けたクリスマス後にも続く、そのような巨大なスパイクを容易に扱える点にあると説明しています。「当社の AWS IoT Core バックエンドとサーバーレス AWS アーキテクチャのおかげで、わたしたちは 12 月を、クリスマスの朝のスケーリングとパフォーマンスの計画にではなく、1 月以降の出荷に集中することに費やすことができました。
iRobot のアーキテクチャ

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詳細については、aws.amazon.com/iot を参照してください。