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オンプレミスサーバーの保守期限が迫る中 PCA の販売管理パッケージソフトを 3 か月で AWS 上に移行
サーバー機器の保守運用業務からの解放を実現

2022

『元祖梅にんにく』を中心に、食品の卸販売、通信販売、店舗販売を展開する梅辰(うめしん)株式会社。販売管理システムに『PCA 商魂・商管』を採用し、オンプレミス環境で運用してきた同社は、株式会社フューチャーインの支援を受けて PCA 商魂・商管をバージョンアップの上、アマゾン ウェブ サービス(AWS)上に移行しました。これによりサーバー機器の保守・運用業務から解放され、IT と業務を兼務する担当者が本来の業務に専念できるようになりました。
AWS 導入事例  | 梅辰株式会社
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これまではサーバー機器の故障や、数年おきに発生するリプレースに悩まされてきましたが、その不安が解消されて安心感を持って運用できるようになりました。サーバーの初期コストもかからず、大きなコスト負担を回避できたことも助かりました

岩倉 みゆき 氏
梅辰株式会社 代表取締役

サーバーの保守期限を機に販売管理システムを再検討

梅辰は、1977 年に静岡県静岡市で漬物の訪問販売事業者として設立されました。1981 年に同社が発売した『元祖梅にんにく』は、無臭で食べやすく、健康にもいいと大ヒット。以来、看板商品として愛される一方、取り扱い製品の種類も梅干、海の幸、お茶、甘味・スナック等に拡大してきました。

従業員数はパートを含めて約 20 名。専任の IT 担当は置かず、事務管理の担当者が兼務する形でシステム関連の運用を行っています。

基幹業務を担う販売管理システムは、2012 年ころに PCA のパッケージソフト『PCA 商魂・商管』を導入し、オンプレミスのサーバー環境で運用してきましたが、動作が不安定になっていました。「業務中にサーバーがダウンするなど、作業が中断されることがありました。そこで、サーバー機器の保守切れを機に、システム全体を見直すことにしました」と語るのは、代表取締役の岩倉みゆき氏です。

“これからはクラウドの時代”

短期導入・初期コスト不要の AWS を採用

新たな販売管理システムの検討に際し、同社は PCA 社から紹介されたフューチャーインに提案を依頼。複数の案の中から、PCA 商魂・商管をバージョンアップした上で、AWS に移行することを決めました。
「サーバー機器の保守期限が目の前に迫り、時間的な猶予がないことから、短期導入ができる AWS を採用し、業務担当者が使い慣れた PCA 商魂・商管を継続することにしました。AWS であれば、PCA 商魂・商管の既存のライセンスをそのまま持ち込めますし、将来的に他のシステムを AWS 上に構築することもできます。クラウドについては取引先の税理士から初期コストがかからないといったメリットを教えてもらい、“これからはクラウドの時代”という話を聞いていたこともあり、自然な流れで決定に至りました」(岩倉氏)

AWS への移行決定後、2020 年 1 月から本格的なプロジェクトに着手しました。そこから 3 月までの 3 か月で PCA 商魂・商管のバージョンアップとデータ移行などを終え、4 月 1 日から新システムの利用を開始しています。プロジェクトでは、業務部門側で既存の商品コードを見直したり、新たなコードを作成したりしました。プロジェクトに参加した事務管理部 課長の海野 裕美氏は「これまで PCA 商魂・商管は、データを入力して伝票を打ち出す程度で、機能をフルに使ってはいませんでした。今回、業務部門のリクエストをフューチャーインに伝えて提案をいただき、新たに在庫管理の機能を使えるようにしました」と語ります。

環境構築においてパートナーのフューチャーインは、インターネット VPN で梅辰の拠点と AWS を接続し、セキュアな通信環境を安価に構成しました。PCA アプリケーションのメンテナンスを容易にするため、クライアントをサーバーサイドで稼働させています。バックアップは、Amazon S3 に対応したバックアップソフトで取得することとし、ファイル単位のリストアを可能にしました。

フューチャーインの太田 貴久氏は「PCA アプリケーションの AWS 上への導入を数多く手がけてきたノウハウを活かし、安定して利用できる構成として提案しました。画面転送型でアプリケーションを利用することで、ネットワークの通信遅延にも対応ができます。バックアップソフトは、お客様側の操作でリストアができるように、実績のある CloudBerry を採用しました」と語ります。
 

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安定稼働による安心感を獲得

担当者は本来の業務に専念

本稼働から 1 年半以上が経過した現在、AWS 上に移行した PCA 商魂・商管は安定稼働を続けており、システム障害による業務停止は一度も発生していません。クラウド化によりサーバー機器・保守の定期更新に関わる業務負担も少なくなり、IT 兼任の業務担当者は本来の業務に専念できるようになりました。システム拡張にもすぐに対応が可能となり、最小限のサーバースペックで運用を開始して、必要になったタイミングで必要な分だけ拡張することができます。
「これまではサーバー機器の故障や、数年おきに発生するリプレースに悩まされてきましたが、その不安が解消されて安心感を持って運用できていることにメリットを感じています。サーバーの初期コストもかからず、大きなコスト負担を回避できたことも助かりました」(岩倉氏)

インフラとアプリケーションに対する問い合わせは、これまでそれぞれ別のベンダーに連絡する必要がありました。今回、構築から稼働後の運用までをフューチャーインに一本化した結果、ワンストップ対応が実現し、運用面でも安心感を得ることができたといいます。
「システム関連でわからないことがあればフューチャーインに気軽に相談できます。電話をかければリモートサポートで教えていだけるので、解決もスピーディーです。困ったことがあれば、直接こちらに駆け付けて対応していただくこともあり、非常に助かっています」(海野氏)

業務面では、PCA 商魂・商管に新たに追加した在庫管理機能により、業務の効率化が進みました。
「これまでは Excel で在庫情報を管理していましたが、現在は PCA 商魂・商管で販売情報から在庫情報までが一元的に管理できるようになり、仕入情報を入力すれば入出庫単位で情報が確認できます。データの整合性とガバナンスも向上し、安心して業務を続けることが可能になりました」(海野氏) 

業務の効率化・省力化に向けて RPA や OCR の導入を検討

現在、AWS 上では販売管理システム以外にも、ファイルサーバーの一部や、他システムとの連携用 API などが稼働しています。これらの移行で、オンプレミスで管理していたシステムはなくなり、別途更改した会計システムを含めて、すべてがクラウドサービス上で稼働していることになります。
今後は業務の効率化・省力化に向けて、RPA や OCR の導入を検討していく方針です。
「販売先から送られてくる伝票や、FAX や電話で受注を受け付けた伝票はすべて紙が基本で、システムへの入力処理は、最も人手が取られる作業です。この領域を IT 化することができれば、大幅な省力化が進むため、フューチャーインと相談しながら検討していきます」(岩倉氏)

販売管理システムのバージョンアップと AWS への移行を通して、フューチャーインとのパートナーシップを深めた梅辰では、IT 担当者がほぼゼロの状況の中でも、継続して IT 活用を高めていきます。

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岩倉 みゆき 氏

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海野 裕美 氏 


カスタマープロフィール:梅辰株式会社

  • 設立: 1977 年 4 月 1 日
  • 資本金: 800 万円
  • 事業内容:食品(漬物、梅干、茶他)卸・小売、通信販売

AWS 導入後の効果と今後の展開

  • 保守期限が迫る中、3 か月でインフラ環境を構築
  • 安定稼働による運用上の不安解消
  • サーバー保守期限からの解放
  • 担当者が本来の業務に専念
  • システム拡張にもすぐに対応が可能
  • PCA 商魂・商管の機能追加による業務効率の向上
  • RPA や OCR による伝票入力負荷の軽減を検討

AWS セレクトコンサルティングパートナー

株式会社フューチャーイン

中部圏を主にサービス展開する、国内 9 社目の Amazon EC2 for Microsoft Windows Server デリバリーパートナー。社内システムを得意とし、多種多様なシステムの AWS へのリフト&シフトを、独自ブランド「KeepServer」として展開している。

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