テープゲートウェイは、既存のバックアップワークフローを変更することなく、オンプレミスの物理テープの使用から AWS の仮想テープに切り替えることができます。 テープゲートウェイは、すべての先進的なバックアップアプリケーションをサポートしています。仮想テープをオンプレミスでキャッシュすることで、低レイテンシーのデータアクセスを可能にします。Tape Gateway は、安全なデータ転送のために、ゲートウェイと AWS の間のデータを暗号化します。また、Amazon S3 と Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval、または Amazon S3 Glacier Deep Archive の間のデータを圧縮し、仮想テープを送信して、ストレージコストの最小化を図ります。
仕組み図 – Tape Gateway の機能
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テープゲートウェイ
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AWS Snowball と Tape Gateway
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テープゲートウェイ
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ネットワークを使用して、オンプレミスデータを AWS の仮想テープにバックアップおよびアーカイブする
Tape Gateway を使用して、オンプレミスの物理テープを AWS の仮想テープに置き換えます。これにより、テープベースのバックアップワークフローを変更することなく、データストレージのコストを削減できます。Tape Gateway は、すべての先進的なバックアップアプリケーションをサポートしており、仮想テープをオンプレミスでキャッシュすることで、低レイテンシーのデータアクセスを可能にします。テープデータを圧縮して暗号化し、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) の仮想テープライブラリに保存します。そこから、Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval または Amazon S3 Glacier Deep Archive のいずれかに転送して、長期的なストレージコストの最小化に役立てることができます。
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AWS Snowball と Tape Gateway
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AWS Snowball を使用して、物理テープに保存されているペタバイト規模のデータを AWS に移行します。
Snowball Edge Storage Optimized デバイスを Tape Gateway と併用すると、ペタバイト規模の物理テープデータを Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval または Amazon S3 Glacier Deep Archive に迅速かつ安全に移行でき、テープベースのバックアップワークフローを変更することなくデータストレージコストを削減できます。AWS に保存されている仮想テープは AWS Storage Gateway コンソールを介して表示し、仮想マシンもしくはハードウェアアプライアンスとしてオンプレミスで実行される Tape Gateway を介して、または AWS の Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスで、仮想テープのデータにアクセスできます。
利点
物理テープライブラリが不要に
テープゲートウェイは、物理テープライブラリをエミュレートし、そのインフラストラクチャの管理に伴うコストや複雑性を取り除きます。耐久性についても、物理テープのそれより優れたものとなります。物理テープライブラリの購入、磁気テープメディアの操作、テープカートリッジの清掃、管理用リソースのデプロイなどを行う必要はありません。さらに、旧式の物理テープから次世代メディアに移行する際の多額の投資や管理作業も不要となります。Tape Gateway は、99.999999999% の耐久性で保護される Amazon S3、Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval、および Amazon S3 Glacier Deep Archive で仮想テープを保存します。
管理の単純化
テープゲートウェイは、AWS Storage Gateway サービスが管理する S3 バケットに仮想テープを保存するため、自分で Amazon S3 ストレージを管理する必要はありません。テープゲートウェイは、すべての最新バックアップアプリケーションと統合可能です。そのため、これまで使用してきたバックアップやアーカイブのワークフローを何も変えることなく、クラウドストレージを使用したオンプレミスのバックアップやアーカイブを始めることができます。
総保有コストの低下
セキュリティとコンプライアンスの実現
ユースケース
AWS へのバックアップ
テープゲートウェイは、iSCSI ベースの仮想テープライブラリ経由でオンプレミスのバックアップアプリケーションにクラウドベースのストレージを提供します。バックアップアプリケーションからテープゲートウェイに直接データをバックアップすることが可能です。テープゲートウェイは、バックアップを AWS に非同期的にコピーします。バックアップストレージを必要に応じてオンプレミスでスケーリングでき、使用料は従量課金制となります。
AWS へのアーカイブ
災害対策や法令遵守のため、必要なデータをオフサイトでアーカイブして保存するのにもテープゲートウェイは役立ちます。 テープゲートウェイを使用すれば、磁気テープライブラリや物理テープを AWS のクラウドストレージに置き換えて、長期保存のニーズに対応することが可能です。
お客様
Ryanair がテープゲートウェイでバックアップコストを 65% 削減
「今では、[AWS] コンソールでテープを出し入れするだけになりました。仕事が本当に楽になりました」
Paul Walsh 氏、シニアシステムエンジニア – Ryanair
南オレゴン大学がテープを AWS へのバックアップに置き換え
「テープにはいつも悩まされていて、ハードウェア障害、オフサイトのストレージコスト、定期的に必要なメンテナンスに何度も対応する必要があります。AWS Storage Gateway によって、最もコスト効率が高く、シンプルな代替方法を利用できるようになりました。両岸にあるデータセンターを使用して、災害復旧対策も確保できました」
Jesse Martinich 氏、インフラストラクチャサービスマネージャー – 南オレゴン大学
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攻撃対策にサポートが必要なお客様は、 ガイダンスを参考に、テープゲートウェイの使用を開始するステップに従って、信頼されたバックアッププロセスを中断することなくテープを置き換えましょう。
サポートされているバックアップソフトウェア
Tape Gateway によって、信頼されたバックアップソフトウェアがオンプレミスの Storage Gateway をポイントするように簡単に設定できます。これにより、Amazon S3 および Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval への接続が可能になり、安全な長期保持に必要なクラウドのスケーラビリティや耐久性を実現できます。既存の投資やプロセスを中断する必要はありません。多くのお客様は、市場で入手できる主要なバックアップソフトウェアツールを使った VTL 設定にテープゲートウェイを使用したことがあります。
サポートされているバックアップ製品のバージョンやメディアチェンジャーの種類の一覧については、「Storage Gateway ユーザーガイド」を参照してください。
バックアップ製品で VTL ゲートウェイ設定をテストするには、こちらの「テープゲートウェイドキュメント」を参照してください。
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