投稿日: Jul 25, 2017

本日、AWS から高パフォーマンスなグラフィックスアプリケーションを提供するため、Amazon AppStream 2.0 で Graphics Desktop および Graphics Pro インスタンスファミリーを導入します。これらの新しいグラフィックスインスタンスファミリーを使用すると、任意のデスクトップのウェブブラウザに強力なグラフィックスアプリケーションをストリーミングすることができ、高価でかさばるワークステーションが不要になります。アプリケーションは、グラフィックスワークロードに合わせて特別に調整された、セキュアで忠実度の高いストリーミングプロトコルである NICE DCV を使用してリモートに提供されます。グラフィックスアプリケーションは AWS に保存されているデータの隣で実行できるようになったため、AppStream 2.0 を使用するデザイナー、エンジニア、アナリストは、2D および 3D のワークロードで、高品質で低レイテンシーの描画エクスペリエンスの利点を活用できます。AppStream 2.0 はいつでもどこでもセキュアにアクセスできるため、ユーザーは、ウェブ接続が利用できる場所であればどこでも、生産性を高めるために必要なソフトウェアとデータを使用することができます。さらに、ソフトウェア開発者は、コードを再記述したり、新しいディストリビューションチャネルやサブスクリプションサービスを作成したりすることなく、デスクトップアプリケーションをクラウドに移動できます。 

Graphics Desktop インスタンスファミリーでは、1,536 CUDA コア、8 vCPUs、15 GiB のシステムメモリ、4 GiB のグラフィックスメモリを備えた、K520 ベースの NVIDIA GPU を持つ単一のインスタンスタイプが提供されます。このインスタンスタイプは、Siemens NX、SolidWorks、ESRI ArcGIS などのデスクトップグラフィックスアプリケーション、および DirectX、OpenGL、OpenCL、CUDA を使用するその他のアプリケーションの実行に最適です。Graphics Desktop ファミリーは強力でありながら経済的な選択肢で、1 時間あたり数十セントの料金からご利用いただけます。

Graphics Pro インスタンスファミリーには、最も要求が高いグラフィックスアプリケーションをサポートするため、3 つの異なるインスタンスタイプが用意されています。NVIDIA Tesla M60 GPU と 2048 の並行処理コアを利用した、16 vCPU、122 GiB のシステムメモリ、8 GiB のグラフィックスメモリから、64 vCPU、488 GiB のシステムメモリ、32 GiB のグラフィックスメモリまで、3 つの Graphics Pro インスタンスタイプがあります。これらのインスタンスタイプは、3D レンダリング、描画、ビデオエンコードに大量の並行処理を必要とするグラフィックワークロード (Schlumberger Software の Petrel、Landmark の DecisionSpace、MotionDSP の Ikena などのアプリケーション) に最適です。

Image Builder インスタンスの起動時や AWS マネジメントコンソールからのフリートの作成時に、または AWS SDK を使用して、AppStream 2.0 Graphics Desktop または Graphics Pro インスタンスを選択できます。Image Builder のグラフィックスインスタンスを選択すると、アプリケーションのインストール、選択したインスタンスタイプとサイズでのパフォーマンスの確認、およびユーザーエクスペリエンスを最適化するためのアプリケーションの微調整が可能です。その後、アプリケーションのパフォーマンス要件を満たすために必要なインスタンスサイズを使用して、フリートを作成できます。

AppStream 2.0 Graphics Desktop および Graphics Pro インスタンスファミリーは、AppStream 2.0 が提供されているすべての AWS リージョンで今すぐ利用できます。AppStream 2.0 は従量課金制です。詳細については、Amazon AppStream 2.0 の料金表を参照してください。AppStream 2.0 を始めて使用する場合は AppStream 2.0 ウェブサイトを参照し、インストール済みのアプリケーションをお試しください。