投稿日: Oct 4, 2018
Amazon Kinesis Video Streams で、Kinesis Video の 1 つのストリームに含まれる個々のフラグメントから簡単にメタデータの追加と取り出しができるようになりました。これにより、AWS クラウドでより質の高いアプリケーションの構築が可能になります。例えば、個人のカメラから GPS の値をメタデータとして各ビデオフラグメントに乗せて送信することや、ベビーモニタから温度値をビデオフラグメントに乗せて送信することができます。消費側アプリケーション内でメタデータとビデオフラグメントの両方が活用されることで、さらに豊かなユーザーエクスペリエンスが生まれます。
フラグメントとは、動画、音声、その他の時間符号化データが持つセグメント 1 つのことです。Kinesis Video Streams のメタデータは、フラグメントのコンテンツ、埋め込み型関連センサーの読み取り値、その他実際のフラグメントとともに転送が必要なカスタムデータを記述するのに利用できる、変更可能な key-value のペアです。
フラグメントレベルのメタデータを管理することで、各ビデオフラグメントに付加された情報の受け渡しと処理をきめ細やかに制御できるようになります。メタデータは、ストリームの保持期間を通じてビデオフラグメントとともに保存されます。メタデータを活用すると、GPS や温度センサーの値をビデオフラグメントに埋め込むことができます。これらの値は、消費側アプリケーションが意味のある相関関係を作成するのに利用したり、カメラなどのエッジデバイスが検出した動きのあるビデオフラグメントのみを正確にマーキングしたりするのに利用できます。深層学習型クラウドアプリケーションでは、顔認識や物体識別といった次世代の処理に情報を供給するのにメタデータを利用できます。
ストリーム処理を行うアプリケーションやデバイスでは、Kinesis Video Producer SDK を使用してビデオフラグメントにメタデータを追加できます。消費側アプリケーションでは、Kinesis Video Stream Parser Library を使用することで、さらなる処理に向け、GetMedia や GetMediaForFragmentList の API オペレーションを通じて各フラグメントに関するメタデータの簡単な取り出しを行えます。詳細については、開発者ドキュメントをご覧ください。
Amazon Kinesis Video Streams の利用状況については、製品およびサービス一覧 (リージョン別) をご覧ください。