投稿日: Apr 8, 2019

AWS Elemental MediaStoreチャンク形式のオブジェクト転送がサポートされるようになりました。これは、きわめて低いレイテンシーでオーバーザトップ (OTT) 動画のエンドツーエンドのワークフローを構築する、標準的な方法です。チャンク形式のオブジェクト転送を使用してセグメント化されたオブジェクトを配信する場合、動画セグメントは小さなチャンクに分割され、セグメント全体が配信されるのを待たずに再生できます。動画プレイヤーは、Amazon CloudFront などの CDN に動画をリクエストすることで再生を開始できます。リクエストによって、動画セグメントの末尾の書き込みプロセスが続いている間にも、その同じセグメントの開始部分を MediaStore からダウンロードし始めることができます。

例えば、6 秒間の動画セグメントを使用して Apple の HTTP Live Streaming (HLS) 配信プロトコルにより動画を配信する、MediaStore と CloudFront を使用したワークフローを考えてみましょう。チャンク形式のオブジェクト転送では、クライアントへの配信開始前に MediaStore への 6 秒間のセグメントの書き込みが完了するのを待機する必要がなくなります。チャンク化されたセグメントが MediaStore に書き込まれると、セグメント内のチャンクは、CloudFront 経由で即座にインターネットの視聴者に配信可能になります。これにより、動画品質の低下と再バッファ発生率の上昇の原因となるビットレートの引き下げや動画セグメント長の短縮を回避しながら、ソースから画面までのエンドツーエンドのレイテンシーを減少させます。

AWS Elemental MediaStore と Amazon CloudFront によって、スケーラブルなエンドツーエンドのライブストリーミング動画ワークフローを確立できます。ソースから画面までのレイテンシー 4 秒以下を達成でき、人気のあるライブイベントやゲームエクスペリエンスに必要となる大規模な視聴体験を向上させることができます。MediaStore を CloudFront と併用することで、最適化されたネットワークパフォーマンス、簡素化された管理、データ転送コスト削減による経済性の利点を享受できます。

MediaStoreCloudFront を使って、チャンク形式のオブジェクト転送を今すぐ開始できます。MediaStore と CloudFront のいずれでも、チャンク形式のオブジェクト転送に追加料金はかかりません。各サービスについて、実際に使用した分のみを同じ低料金でお支払いいただきます。

AWS Elemental MediaStore が利用できる AWS リージョンの詳しいリストについては、製品およびサービス一覧 (リージョン別) をご覧ください。