投稿日: Oct 8, 2019

PostgreSQL データベースのアップデートに関する最近の発表を受けて、AWS では Amazon RDS for PostgreSQL をアップデートし、新しい PostgreSQL のマイナーバージョンのサポートを開始しました。このリリースには、PostgreSQL コミュニティによって行われたセキュリティ修正、バグ修正、および機能改善が含まれています。 

このリリースでは、新しいトランスポータブルデータベース機能が追加され、高速で便利な方法でデータベース間でのデータのインポートおよびエクスポートができるようになりました。新しい拡張 pg_transport を使用することにより、大規模なデータベースを RDS PostgreSQL インスタンス間で迅速に移行できます。PostgreSQL トランスポータブルデータベースは、バージョン 10.10、11.5 以降の PostgreSQL 向け RDS で使用できます。この機能についての詳細は、こちらのドキュメントをご覧ください。 

さらに、AWS ではサポートされているすべてのメジャーバージョンに PostGIS 2.5 のサポートを追加しました。これにより、PostGIS を使用して 9.4.24 から直接 11.5 にアップグレードするなど、PostGIS 拡張機能を使用して複数のメジャーバージョンアップグレードを実行できるようになります。 

このリリースでは、メジャーバージョンアップグレード中に使用される事前チェックプロセスも改善されています。以前は、お客様がメジャーバージョンアップグレードを実行すると、事前チェックプロセスがインスタンス内のデータベース全体の非互換性をスキャンしてはいたものの、報告されるのは最初に発生した問題のみでした。これにより、お客様がインスタンスを正常にアップグレードするには、メジャーバージョンアップグレードプロセスを複数回実行して、互換性のない問題をすべて修正する必要がありました。新しい強化された事前チェックプロセスは、インスタンス内のすべてのデータベースにある潜在的な互換性の問題をすべてスキャンし、詳細なデータベースレベルのログを作成します。何度も再試行するのではなく、お客様はログに基づいてすべての問題を解決できます。メジャーバージョンアップグレードパスと事前チェック機能についての詳細は、ドキュメントを参照してください。 

Amazon RDS for PostgreSQL では、クラウド内で PostgreSQL デプロイのセットアップ、運用、スケールを簡単に実行できます。データベースインスタンスのアップグレードの詳細については、Amazon RDS ユーザーガイドを参照してください。料金の詳細や利用できるリージョンについては、Amazon RDS for PostgreSQL の料金をご覧ください。