投稿日: Nov 26, 2019
Amazon RDS は AWS GovCloud (米国) リージョンで、PostgreSQL のマイナーバージョン 11.5 および 10.10 のサポートを開始しました。PostgreSQL データベースのアップデートの発表に伴い、Amazon RDS for PostgreSQL が PostgreSQL のマイナーバージョン 11.5 および 10.10 をサポートするようアップデートされました。このリリースには、重要なセキュリティ修正と、PostgreSQL コミュニティによって行われたバグ修正と他の機能改善などの累積修正が含まれています。
このリリースでは、新しいトランスポータブルデータベース機能が追加され、高速で便利な方法でデータベース間でのデータのインポートおよびエクスポートができるようになりました。新しい拡張 pg_transport を使用することにより、大規模なデータベースを RDS for PostgreSQL インスタンス間で迅速に移行できます。PostgreSQL トランスポータブルデータベースは、バージョン 10.10、11.5 以降の PostgreSQL 向け RDS で使用できます。この機能についての詳細は、こちらのドキュメントをご覧ください。
さらに、サポートされているすべてのメジャーバージョンに PostGIS 2.5 のサポートを追加しました。これにより、PostGIS を使用して 9.4.24 から直接 11.5 にアップグレードするなど、PostGIS 拡張機能を使用して複数のメジャーバージョンアップグレードを実行できるようになります。
このリリースでは、メジャーバージョンアップグレード中に使用される事前チェックプロセスも改善されています。以前は、お客様がメジャーバージョンアップグレードを実行すると、事前チェックプロセスがインスタンス内のデータベース全体の非互換性をスキャンしてはいたものの、報告されるのは最初に発生した問題のみでした。これにより、お客様がインスタンスを正常にアップグレードするには、メジャーバージョンアップグレードプロセスを複数回実行して、互換性のない問題をすべて修正する必要がありました。新しい強化された事前チェックプロセスは、インスタンス内のすべてのデータベースにある潜在的な互換性の問題をすべてスキャンし、詳細なデータベースレベルのログを作成します。何度も再試行するのではなく、お客様はログに基づいてすべての問題を解決できます。メジャーバージョンアップグレードパスと事前チェック機能についての詳細は、ドキュメントを参照してください。
Amazon RDS for PostgreSQL では、クラウド内で PostgreSQL デプロイのセットアップ、運用、スケールを簡単に実行できます。データベースインスタンスのアップグレードの詳細については、Amazon RDS ユーザーガイドを参照してください。料金の詳細や利用できるリージョンについては、Amazon RDS for PostgreSQL の料金をご覧ください。