投稿日: Feb 7, 2020

AWS AppSync で API 用の AWS X-Ray を有効にできるようになりました。これにより、API を介してバックエンドデータソースへ転送されるユーザーリクエストのトレースと分析が簡単にできるようになりました。

開発者は AWS X-Ray を使用して、分散アプリケーション (マイクロサービスアーキテクチャや複数のデータソースを使用して構築された分散アプリケーションなど) を分析およびデバッグできます。X-Ray を使用すると、アプリケーションやその基盤となるサービスの実行状況を把握し、パフォーマンスの問題やエラーの根本原因を特定して、トラブルシューティングを行えます。

AWS AppSync API で AWS X-Ray を有効にすると、リクエスト全体をエンドツーエンドで表示し、コンポーネントやモジュールのパフォーマンスボトルネックを可視化することができます。AWS X-Ray トレースを使用すると、APIやバックエンドサービスの問題やエラーをより詳細に分析、分類、トラブルシューティングができます。

GraphQL の Info オブジェクトを使用すると、現在の GraphQL リクエストに関するデータを取得することができます。GraphQL リクエストには、クライアントに応じて期待する結果の形式を指定するさまざまな選択セットフィールドを含めることができます。info オブジェクトは、特定のリクエストの異なるフィールドに従って特定のロジックを実装する場合に特に役立ちます。$context.info を使用して AWS AppSync リゾルバーマッピングテンプレートの Info オブジェクトにアクセスできるようになりました。これにより、各リクエストの特定フィールドと変数を容易に表示し、異なるクライアントからの異なるリクエストに関する有用な情報でオブジェクトをバックエンドデータソースに転送することができます。AppSync リゾルバで情報オブジェクトを活用する方法の詳細については、ドキュメントブログ投稿をご覧ください。

AWS AppSync の詳細については、製品ページをご覧ください。AWS X-Ray の詳細については、こちらをクリックしてください。また、ドキュメントでも AWS AppSync で AWS X-Ray を有効にする方法の詳細をご覧いただけます。この機能は、AWS AppSync と AWS X-Ray が利用可能なすべてのリージョンで使用できます。