投稿日: Jul 27, 2020
本日より、新しい汎用 Amazon EC2 M6gd インスタンス、計算最適化 Amazon EC2 C6gd インスタンス、ローカル NVMe ベースの SSD ブロックレベルストレージを備えたメモリ最適化 Amazon EC2 R6gd インスタンスがご利用いただけるようになりました。 これらのインスタンスは AWS Graviton2 プロセッサーを搭載しており、アプリケーションサーバー、マイクロサービス、高性能コンピューティング、CPU ベースの機械学習推論、電子設計自動化、ゲーム、オープンソースデータベース、インメモリキャッシュなどのさまざまなワークロードに対して、同等の x86 ベースのインスタンスよりも最大 40% 高い料金パフォーマンスと 50% 多い NVMe ストレージ GB/vCPU を実現します。これらのインスタンスで提供されるローカル SSD ストレージは、高速で低レイテンシーのストレージへのアクセスが必要なアプリケーション、バッチやログ処理などのデータの一時的なストレージ、および高速キャッシュとスクラッチファイルに最適です。
AWS Graviton2 プロセッサは、64 ビット の Arm Neoverse N1 コアを使用して AWS によってカスタム構成されたものであり、Amazon EC2 で実行されるクラウドワークロード向けとしてはコストパフォーマンスが最も高いプロセッサになります。このプロセッサは、第 1 世代の AWS Graviton プロセッサと比較して、性能が 7 倍、コンピューティングコア数が 4 倍、キャッシュ容量が 2 倍、メモリ速度が 5 倍となっており、パフォーマンスと機能が飛躍的に向上しています。AWS Graviton2 には、常時オン状態の 256 ビット DRAM 暗号化や、第 1 世代 AWS Graviton プロセッサと比較してコアごとに 50% 高速になった暗号化性能が備わっています。
Amazon EC2 M6gd、C6gd、R6gd インスタンスは、AWS が設計したハードウェアとソフトウェアのイノベーションを集結させた AWS Nitro System 上に構築されており、分離されたマルチテナント、プライベートネットワーク、高速ローカルストレージを備えた効率的で柔軟かつ安全なクラウドサービスを実現します。これらのインスタンスは、最大 3.8 TB の NVMe ベースの SSD ストレージと最大 25 Gbps のネットワーク帯域幅を提供します。新しくご利用いただける M6gd、C6gd、R6gd インスタンスに加えて、AWS Graviton2 プロセッサーをベースにした Amazon EC2 M6g、C6g、R6g インスタンスがすでにお使いいただけます。すべての AWS Graviton2 ベースのインスタンスは、最大 19 Gbps の Elastic Block Store (EBS) 帯域幅をサポートします。多くのお客様が最小限の労力で AWS Graviton2 ベースのインスタンスを導入することに成功し、利点である高いコストパフォーマンスを実現しています。
AWS Graviton2 ベースのインスタンスは、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) および AWS のオペレーティングシステムとサービスが織り成す幅広いエコシステムによってサポートされています。このエコシステムには、一般的な Linux ディストリビューション (Amazon Linux 2、Ubuntu、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server、Fedora、CentOS、Debian)、FreeBSD/NetBSD、OpenJDK の Amazon Corretto ディストリビューション、コンテナサービス (Amazon ECR、Amazon ECS、Amazon EKS、Docker、Rancher)、エージェント (Amazon CloudWatch、AWS Systems Manager、Amazon Inspector、Crowdstrike、Datadog、Dynatrace、Honeycomb.io、Qualys、Rapid7、Tenable)、デベロッパー/オートメーションツール (AWS Code Suite、Chef、GitLab、Jenkins、TravisCI) が含まれます。
M6gd、C6gd、および R6gd インスタンスが、AWS 米国東部 (バージニア北部およびオハイオ州)、米国西部 (オレゴン)、および欧州 (アイルランド) リージョンでご利用いただけるようになりました。これらのインスタンスは、ベアメタルオプションに加えて、それぞれ 1、2、4、8、16、32、48、64 個の vCPU を備えた 8 つの各サイズで利用でき、オンデマンド、リザーブドインスタンス、スポットインスタンスとして購入できるほか、Savings Plans の一部としても購入できます。
AWS Graviton2 ベースの Amazon EC2 M6g、M6gd、C6g、C6gd、R6g、R6gd インスタンスは、AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI)、AWS SDK から使用を開始できます。詳細については、AWS Graviton のページ、M6g のページ、C6g のページ、R6g のページ、開始方法についての Github のページのいずれかにアクセスしてください。