投稿日: Aug 18, 2020

Amazon Kinesis Data Streams は、Kinesis Data ストリームからのデータを使用するアプリケーションを簡素化する 2 つの新しい API 機能を発表しました。1 つ目の機能は、ListShards API のオプションのフィルターフィールドで、データストリームから一覧表示するシャードのフィルター基準を設定できます。たとえば、タイムスタンプフィルターを使用して、特定の時点のデータを含むシャードを一覧表示できるようになりました。2 つ目の機能は、GetRecords API と SubscribeToShards API の ChildShards という新しいフィールドです。これにより、閉じたシャードの子シャードを検出できます (ListShards API を使用してすべての閉じたシャードと開いているシャードを一覧表示する必要はありません)。Kinesis Data Streams からのデータを使用するアプリケーションは、この新しいフィールドを使用して、閉じたシャードからの読み取りをその子シャードからの読み取りに効率的に移行できます。これは、ストリームのスケーリング操作が原因でシャードが閉じられたときに、アプリケーションを使用するときに発生する一般的なユースケースです。 

Kinesis Client Library (KCL) は、ストリームボリュームの変更への適応、ストリーミングデータの負荷分散、分散ワーカーの調整、フォールトトレランスを備えたデータの処理などの複雑な問題を処理することにより、カスタムコンシューマーアプリケーションをすばやく構築するのに役立ちます。KCL を利用することで、コンシューマーアプリケーションの構築中にビジネスロジックに集中できます。最新の KCL バージョン (標準コンシューマーは KCL 1.14、EFO コンシューマーには KCL 2.3) を使用しているお客様は、これらの 2 つの新しい機能を自動的に利用できます。 

Amazon Kinesis Data Streams は、きわめてスケーラブルで持続的なリアルタイムのデータストリーミングサービスです。ウェブサイトクリックストリーム、IoT データ、データべースイベントストリーム、金融取引、ソーシャルメディアフィード、IT ロゴ、ロケーション追跡イベントなど、何十万ものソースから毎秒ギガバイトのデータを継続してキャプチャできます。収集されたデータは、ダッシュボード、異常検出、動的料金設定などのリアルタイム分析のユースケースでミリ秒単位で利用できます。 

詳細については、Amazon Kinesis Data Streams デベロッパーガイドの Kinesis Data Streams からのデータの読み取りおよび ListShardsGetRecords、および SubscribeToShardAPI リファレンスを参照してください。これらの API 拡張と最新の KCL リリースは、Amazon Kinesis Data Streams が利用可能なすべての AWS リージョンで利用できます。