投稿日: Oct 15, 2020

Amazon Redshift Amazon Redshift にて、Redshift クラスター内のデータベース間でクエリを実行する機能がサポートされるようになりました。クロスデータベースクエリを使用することで、接続しているデータベースに関係なく、クラスター内の任意のデータベースに格納されているデータに、シームレスにクエリを実行できます。クロスデータベースクエリは、同一クラスター上で複数のビジネスグループをサポートするために、データの複製をなくし、データの整理を簡略化できます。クロスデータベースクエリは、Amazon Redshift RA3 のインスタンスタイプでサポートされます。

マルチテナント設定に対応するため、データは Redshift クラスター上の複数のデータベースに配置されます。ところが、これらのデータセットへのクエリが頻繁に必要となり、読み取りアクセス権を付与して、これらのデータセットを結合する必要が生じます。たとえば、同じデータウェアハウスの特定のデータベースにあるデータセットを所有し管理する別々のビジネスグループとチームは、他のグループと協業しなければなりません。共通の ETL ステージングを実行しようとすると、一方で未加工のデータが複数のデータベースへ分散することになります。複数の Redshift データベースでデータを整理するというシナリオは、従来のデータウェアハウスシステムから移行する際にはごく一般的です。クロスデータベースクエリを使用すると、今後は特定のデータベースへ接続する必要なく、Redshift クラスター上にある任意のデータベースのデータにアクセスできるようになります。また、複数のデータベースのデータセットを 1 つのクエリで結合できます。ユーザーはテーブル、論理ビュー、マテリアライズドビューといったデータベースオブジェクトに、<データベース>.<スキーマ>.<オブジェクト> といった、シンプルな 3 つの部分で構成される表記法でアクセスでき、BI/アナリティクスツールを使用してデータを分析できます。ユーザーは引き続き、標準の Redshift SQL コマンドを使用して、ユーザー向けに詳細なアクセスコントロールをセットアップできます。これにより、ユーザーがアクセス許可を持つデータに関連するサブセットのみをユーザーに表示できます。

クロスデータベースクエリは、RA3 インスタンスタイプが使用できる Amazon Redshift リージョンのプレビューとしてご利用いただけます。クロスデータベースクエリを開始する方法について詳しくは、Amazon Redshift データベースデベロッパーガイドCross-database queries overview を参照してください。