投稿日: Feb 5, 2021

本日より、Amazon EC2 M6g、C6g、および R6g インスタンスがアジアパシフィック (ソウル) およびアジアパシフィック (香港) リージョンで利用可能になりました。さらに、ローカルの NVMe ベース SSD ストレージを備えた Amazon EC2 M6gd、C6gd、および R6gd インスタンスが欧州 (フランクフルト)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー) リージョンで利用可能になりました。

Amazon EC2 M6g、C6g、R6g インスタンス、およびローカルの NVMe ベース SSD ストレージを装備したそれらのディスクバリアントは、アプリケーションサーバー、マイクロサービス、ハイパフォーマンスコンピューティング、CPU ベースの機械学習推論、EDA (電子設計自動化)、ゲーム、オープンソースデータベース、およびメモリ内キャッシュなどの幅広いワークロードに対して、同等の x86 ベースのインスタンスよりも最大 40% 優れた料金/パフォーマンスを提供します。互換 x86 ベースインスタンスに比べて、Amazon EC2 M6gd、C6gd、R6gd インスタンスは 50% 優れた NVMe ストレージ GB/vCPU を提供します。これらのインスタンスで提供されるローカル SSD ストレージは、高速で低レイテンシーのストレージへのアクセスが必要なアプリケーション、バッチやログ処理などのデータの一時的なストレージ、および高速キャッシュとスクラッチファイルに最適です。

Amazon EC2 M6g、C6g、R6g インスタンス、およびそれらのディスクバリアントには、64 ビットの Arm Neoverse コアと AWS が設計したカスタムシリコンを用いて構築された AWS Graviton2 プロセッサが搭載されています。AWS Graviton2 プロセッサは、第 1 世代の AWS Graviton プロセッサと比較して、性能が 7 倍、コンピューティングコア数が 4 倍、キャッシュ容量が 2 倍、メモリ速度が 5 倍となっており、パフォーマンスと機能が飛躍的に向上しています。AWS Graviton2 プロセッサには、常時オン状態の 256 ビット DRAM 暗号化や、第 1 世代 AWS Graviton プロセッサと比較してコアごとに 50% 高速になった暗号化性能が備わっています。

Graviton2 インスタンスは、AWS Nitro システム上に構築されています。このシステムは、分離されたマルチテナント、プライベートネットワーキング、高速ローカルストレージを備えた効率的で柔軟かつ安全なクラウドサービスの提供を可能にする AWS 設計のハードウェアとソフトウェアのイノベーションを集結させたものです。これらのインスタンスは、最大 19 Gbps の Elastic Block Store (EBS) 帯域幅と最大 25 Gbps のネットワーク帯域幅で利用でき、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) および AWS のオペレーティングシステムとサービスで構成される幅広いエコシステムによってサポートされています。これには、一般的な Linux ディストリビューション (Amazon Linux 2、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server、Ubuntu、CentOS、Debian、Fedora)、FreeBSD/NetBSD、OpenJDK、OpenJDK の Amazon Corretto ディストリビューション、コンテナサービス (Amazon ECR、Amazon ECS、Amazon EKS、Docker、Rancher)、エージェント (Amazon CloudWatch、AWS Systems Manager、Amazon Inspector、Crowdstrike、Datadog、Dynatrace、Honeycomb.io、Grafana、Lacework、New Relic、Qualys、Rapid7、Snyk、Splunk ユニバーサルフォワーダー、Tenable、Trend Micro、Wazuh)、デベロッパー/オートメーションツール (AWS Code Suite、Buildkite、Chef、CircleCI、GitHub、GitLab、Harness (Drone.io)、HashiCorp (Consul、Terraform、Vault)、Jenkins、Puppet、Teleport、TravisCI) が含まれます。

このリージョンの拡張により、Amazon EC2 M6g、C6g、R6g インスタンスが、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア、オレゴン)、欧州 (アイルランド、フランクフルト、ロンドン)、南米 (サンパウロ)、AWS GovCloud (米国) リージョン、カナダ (中部)、アジアパシフィック (ムンバイ、シンガポール、シドニー、東京、ソウル、香港)、中国 (寧夏および北京) リージョンで利用できるようになりました。さらに、ローカル NVMe を備えた M6gd、C6gd、R6gd インスタンスを AWS 米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シンガポール、シドニー)、欧州 (アイルランド、フランクフルト) リージョンで利用できるようになりました。これらのすべてのインスタンスは、ベアメタルオプションに加えて、それぞれ 1、2、4、8、16、32、48、64 個の vCPU を備えた 8 つの各サイズで利用でき、Savings Plans の一部として、オンデマンドで、リザーブドインスタンスとして、スポットインスタンスとして、そのいずれかの方法で購入できます。最大 100 Gbps のネットワーク帯域幅を提供する C6gn インスタンスも AWS 米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド) リージョンで利用可能になりました。

リリース以降、多くのお客様とパートナーは、労力を最小限に抑えつつ、AWS Graviton2 ベースのインスタンスにおける優れたコストパフォーマンスの恩恵を享受しています。さらに、AWS のサービスは、Graviton2 ベースのインスタンスを介して、例えば Amazon ElastiCache は最大 45% 優れた料金/パフォーマンスを提供し、Amazon RDS (MariaDB、MySQL、および Postgres) は最大 52% 優れた料金/パフォーマンスの利点を提供しています。Amazon EMR は Graviton2 ベースのインスタンスで Spark ワークロードのコストを最大 30% 削減し、パフォーマンスを最大 15% 向上させます。Graviton2 ベースのデータベースインスタンスが、PostgreSQL および MySQL と互換性のある Amazon Aurora のプレビューでご利用いただけるようになりました。

お客様は、AWS Graviton2 ベースの汎用バースト可能 t4g.micro インスタンスを、2021 年 3 月 31 日まで月額最大 750 時間無料でお使いいただけます。AWS Graviton2 ベースの Amazon EC2 M6g、C6g、R6g、M6gd、C6gd、R6gd、C6gn、T4g インスタンスの使用を開始するには、AWS マネジメントコンソールAWS Command Line Interface (CLI)AWS SDKにアクセスします。詳細については、AWS Graviton のページまたは開始方法についての Github のページをご覧ください。