投稿日: Apr 6, 2022

Metrics Insights は、一般公開開始となった Amazon CloudWatch の新機能です。高速で柔軟な、SQL ベースのクエリエンジンである Metrics Insights は、デベロッパー、オペレーター、システムエンジニア、クラウドソリューションアーキテクトが何百万ものオペレーションメトリクスをリアルタイムで傾向とパターンを識別するのを支援し、これらのインサイトを使用して解決までの時間を短縮できるようにします。Metrics Insights を使用すると、柔軟なクエリとオンザフライのメトリクス集計により、インフラストラクチャの可視性と大規模アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。Metrics Insights およびその他の CloudWatch の機能を使用して、AWS 環境およびハイブリッド環境をモニタリングし、オペレーション上の問題に迅速に対応します。

Metrics Insights は、柔軟なクエリ機能を提供します。この機能により、問題がすぐに特定されるため、メトリクスをリアルタイプで集計しグループ化することができます。例えば、CPU 使用率ごとに何千もの EC2 インスタンスを分析し、パフォーマンスが低下しているアプリケーションのトラブルシューティングを行うことができます。インスタンスメトリクスをインスタンス ID 別にグループ化し、分析を絞り込んで、障害のあるインスタンスを迅速に特定することができます。障害のあるインスタンスを分離すると、問題のあったインスタンスを再起動してアプリケーションを回復できます。さらに、クエリを使い、リソースのデプロイ時または終了時に最新の状態にある、すぐに使えるさまざまなグラフタイプを使用して、強力な可視化を作り出すことができるため、問題をプロアクティブにモニタリングして迅速に特定できます。

メトリクスインサイトの使用を開始するのは簡単です。メトリクスインサイトには、標準の SQL 言語が付属していますが、ビジュアルクエリビルダーを使用してメトリクスインサイトの使用を開始することもできます。クエリビルダーを使用するには、まず、対象のメトリクス、名前空間、ディメンションを視覚的に選択します。選択内容に基づいて、コンソールが自動的に SQL クエリを構築します。クエリエディタを使用して、生 SQL クエリをいつでも入力して、問題を詳細に掘り下げて特定し、さらに詳細な内容を検討することができます。

Metrics Insights は、すべての商用 AWS リージョンで無料で利用できるようになりました。すぐに使用を開始できます。開始するには、CloudWatch コンソールの左側のナビゲーションパネルの [メトリクス] の下にある [すべてのメトリクス] リンクをクリックして、[クエリ] タブにアクセスします。Metrics Insights の詳細については、ドキュメントを参照してください。