投稿日: Nov 27, 2022

Amazon Web Services は、同一 AWS リージョン内の複数の AWS アカウントにまたがるアプリケーションのモニタリングとトラブルシューティングに役立つ、Amazon CloudWatch のクロスアカウントオブザーバビリティ機能をリリースしました。CloudWatch のクロスアカウントオブザーバビリティを使用すれば、アカウントの境界をなくして、メトリクス、ログ、トレースをシームレスに検索、可視化、分析できます。複数のアカウントにわたる、一元化されたセキュリティ、運用、プラットフォームのチーム、アプリケーションをデプロイするサービス所有者は、Amazon CloudWatch でクロスアカウントのテレメトリデータを集約し関連付けできます。導き出された傾向やインサイトを活用して、アプリケーションのヘルスに影響を及ぼす問題を効率的にモニタリングおよびトラブルシューティングできます。クロスアカウントオブザーバビリティは CloudWatch の統合されたオブザーバビリティ機能の追加機能です。

CloudWatch でクロスアカウントオブザーバビリティを使用すれば、複数アカウントにわたって保存されたロググループを検索したり、複数のアカウントで Logs Insights クエリを実行したり、ログエントリを生成している上位 N 人の貢献者を特定するためにアカウント間で貢献者インサイトルールを作成したりできます。また、たくさんのアカウントのメトリクスを 1 つの統合ビューに可視化することや、他のアカウントのメトリクスを評価するアラームを作成して、異常や一定の傾向のある問題が通知されるようにすることもできます。CloudWatch のクロスアカウントオブザーバビリティ機能により、CloudWatch ServiceLens を使用してワンクリックで関連メトリクス、ログ、トレースにドリルダウンし、クロスアカウントアプリケーションのインタラクティブマップを表示できます。また、AWS X-Ray でアカウント間にまたがるリクエストのエンドツーエンドの分散トレースを取得することもできます。例えば、AWS アカウント間で AWS Lambda 関数が相互に呼び出すアプリケーションのリクエストフロー全体について、エンドツーエンドのトレースを取得できます。この機能を使用すると、トラブルシューティングの際にアカウントを切り替える必要はなくなり、時間を節約できるとともに、傾向の全体像がひとめでわかるようになります。

Amazon CloudWatch のクロスアカウントオブザーバビリティは、すべての商用 AWS リージョンで無料で利用できるようになりました。すぐに使用を開始できます。CloudWatch のクロスアカウントオブザーバビリティでは、ログとメトリクスの追加料金がかからず、最初のトレースコピーは無料です。詳しくは Amazon CloudWatch 料金ページをご覧ください。クロスアカウントオブザーバビリティの詳細については、ドキュメントを参照してください。