特徴
グラフィックスパフォーマンス
Amazon Elastic Graphics は、お使いの Amazon EC2 インスタンスに OpenGL 4.3 のアクセラレーション機能を簡単に追加できるサービスです。Elastic Graphics は、特定の目的に適したハードウェアをグラフィックコマンドに使用することでグラフィックオペレーションを高速化するという点で、デスクトップまたはサーバーの物理 GPU と同様に機能します。Elastic Graphics アクセラレーターはネットワーク経由で接続されており、Amazon EC2 インスタンスとは別に存在します。そのため、このアクセラレーターは複数のインスタンスタイプによってサポートされています。アタッチ後、Elastic Graphics アクセラレーターを EC2 インスタンスのローカルの GPU とほぼ同じ方法で使用して、3D アプリケーションの速度を強化できます。 Elastic Graphics は、Microsoft Windows Server 2012 R2 以降による Windows インスタンスをサポートしています。現在、Linux インスタンスはサポートされていません。
Amazon Elastic Graphics アクセラレーターは、EC2 インスタンスを起動し、使用する Elastic Graphics アクセラレーターのサイズを指定すると作成されます。Elastic Graphics アクセラレーターは、EC2 インスタンスと同じアベイラビリティーゾーンに作成され、グラフィックスメモリのサイズは 1 GiB ~ 8 GiB になります。作成して接続されると、Elastic Graphics ドライバーは、Elastic Graphics アクセラレーターの有無を検出し、EC2 インスタンスと Elastic Graphics アクセラレーターの間の接続を確立します。その時点で、インスタンスは、ローカル接続の GPU とほぼ同じ方法で、Elastic Graphics アクセラレーターの OpenGL ライブラリと通信できます。
Elastic Graphics アクセラレーターは 1 つの EC2 インスタンスにのみ接続することができ、各 EC2 インスタンスに接続できる Elastic Graphics アクセラレーターは 1 つのみです。Elastic Graphics は、NICE DCV、リモートデスクトッププロトコル (RDP)、Virtual Network Computing (VNC) など、多数のデスクトップストリーミングプロトコルと組み合わせて使用できます。
サイズ
Elastic Graphics アクセラレーターには、1 GiB のグラフィックメモリを搭載した eg1.medium (最小) から 8 GiB のグラフィックメモリを搭載した eg1.2xlarge まで、さまざまなサイズがあります。そのため、Elastic Graphics は、コスト効率の高い方法で、適切な量のグラフィックスアクセラレーションリソースをワークロードに追加する上で理想的な方法です。このように柔軟性が高いため、スタンドアロンのデスクトップグラフィックスインスタンスにかかるわずかなコストで、仮想デスクトップからゲーム、インダストリアルデザイン、HPC の可視化まで、アプリケーションのグラフィックパフォーマンスを高速化できます。
Elastic Graphics ドライバー
Elastic Graphics アクセラレーターには、EC2 インスタンスの OpenGL アクセラレーションライブラリである、ドライバーが付属しています。このドライバーによって、OpenGL コールがインターセプトされ、EC2 インスタンスから離れた GPU 上でグラフィックスコマンドが実行されます。グラフィックスコマンドによってレンダリングされたフレームは、Elastic Graphics ドライバーに返ります。