Amazon File Cache は、オンプレミスを含むさまざまな場所に保存されているファイルデータを処理するための、AWS のスケーラブルなフルマネージド高速キャッシュです。
パフォーマンスとスケーラビリティ
キャッシュしたデータセットへのアクセスは、低レイテンシーで高スループット
平均ミリ秒未満の最初のバイトのレイテンシー、最大数百 GB/秒のスループット、および数百万の IOPS で、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスや Amazon Elastic Container Service (ECS) コンテナインスタンス、Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) コンテナインインスタンスから Amazon File Cache のデータにアクセスします。
データソース
Amazon File Cache は、オンプレミスファイルシステム、AWS ファイルシステム、および Amazon Simple Storage Service (S3) バケットからのデータキャッシュをサポートします。
オンプレミスデータセットのキャッシュ
AWS マネジメントコンソールで数回クリックするだけで、1 つ以上のオンプレミスの NFS ファイルシステムにリンクする高速キャッシュを作成できます。
AWS データセットのキャッシュ
AWS マネジメントコンソールからわずか数ステップで、1 つ以上の AWS ファイルシステム、または Amazon S3 バケットにリンクする高速キャッシュを作成できます。Amazon File Cache は、AWS ファイルシステムや Amazon S3 バケットからのデータを、ファイルとディレクトリの統合セットとして透過的に表示するので、データセットに結果を書き戻すことができます。
管理とマネジメント
Amazon File Cache は、容量管理、およびキャッシュとデータソース間のデータ移動を自動で行います。
管理負担を軽減
AWS マネジメントコンソールから、またはコマンドラインインターフェイス (CLI) や API においてわずか数ステップで、ハイパフォーマンスなキャッシュを作成できます。Amazon File Cache を使用すれば、キャッシュに使用するハードウェアやソフトウェア、またパフォーマンスの調整などについて考える必要がなくなります。これらの時間のかかる管理タスクを自動化できるのは、このフルマネージドサービスを使用するメリットの 1 つです。
容量管理の自動化
Amazon File Cache は、キャッシュの空き容量をモニタリングし、キャッシュ容量が満杯に近づくと、使用頻度の低いデータを自動で解放するので、ストレージの不足を心配せずにワークロードを実行できます。
セキュリティ
Amazon File Cache リソースは、保管時に暗号化されます。Amazon File Cache は、転送時の暗号化に対応している Amazon EC2 クライアントインスタンスタイプがキャッシュにアクセスする際、転送中のデータを自動的に暗号化します。また、Amazon File Cache は、キャッシュと S3 データリポジトリ間のトラフィックも暗号化します。
ネットワークの分離
Amazon Virtual Private Cloud (VPC) のエンドポイントからキャッシュにアクセスし、自身の仮想ネットワークにキャッシュを分離します。セキュリティグループルールを設定し、Amazon File Cache リソースへのネットワークアクセスを制御できます。
リソースレベルのアクセス許可
Amazon File Cache は AWS Identity and Access Management (IAM) に統合されています。この統合により、AWS IAM ユーザーやグループがキャッシュを管理する際に実行できるアクション (キャッシュの作成や削除など) を制御できます。Amazon File Cache リソースにタグを付け、それらのタグに基づいて IAM ユーザーとグループが実行できるアクションを制御することもできます。