オンプレミス サーバーの詳細情報を特定もしくはインポート
AWS Migration Hub により、オンプレミスサーバーやアプリケーションの情報をインポートできるようになります。あるいは、VMware 環境でのエージェントレスな手法である AWS Discovery Agent や AWS Discovery Collector を使用することで、より詳細な情報収集が行えます。

移行計画の策定
AWS Migration Hub のネットワーク可視化機能では、サーバーとその依存関係をすばやく特定することで、移行計画の策定を迅速化できます。この機能により、サーバーのロールの特定や、アプリケーション単位でのサーバーのグループ化が行えます。ネットワークの可視化機能を使用するには、最初に Discovery Agents をインストールします。その後、[Data Collectors] (データコレクタ) のページからデータの収集を開始します。

戦略レコメンデーション
AWS Migration Hub Strategy Recommendations では、オンプレミスや AWS で稼働しているアプリケーションの移行、近代化戦略を簡単に構築できるようになりました。Strategy Recommendations はアプリケーションを分析して、大規模の移行や最新化を最適に行うための戦略とツールを決定します。

オーケストレーター
AWS Migration Hub Orchestrator は、アプリケーションの移行を加速し、移行の時間と労力を削減するのに役立ちます。定義済みのワークフローテンプレートを使用して、簡単に移行ワークフローを作成し、特定のニーズごとにワークフローをカスタマイズし、移行手順を自動化し、最初から最後までの移行進捗を 1 箇所で追跡することができます。現時点では、オーケストレーターでは、1) SAP NetWeaver ベースのアプリケーションと HANA データベースの移行、2) あらゆるアプリケーションの Amazon EC2 へのリホスト、3) SQL Server データベースの Amazon EC2 へのリホスト、4) SQL Server データベースの Amazon RDS へのリプラットフォーム、5) オンプレミス仮想マシンイメージの AWS への取り込みに対応しています。

移行のためのシンプルで直観的なダッシュボード
AWS Migration Hub ダッシュボードではリホストとリプラットフォームの移行に関する最新状況とメトリクスが表示されます。このため、移行の進行状況をすばやく把握し、発生した問題の特定とトラブルシューティングを行うこともできます。Migration Hub では、お使いの移行ツールがサポートされている AWS リージョンへの移行状況を追跡できます。統合されたツールを使用すると、移行先のリージョンにかかわりなく、移行状況が Migration Hub に表示されます。

増分アプリケーションのリファクタリング
AWS Migration Hub Refactor Spaces は、マイクロサービスへの増分アプリケーションリファクタリングの開始点です。Refactor Spaces は、増分リファクタリングのために AWS インフラストラクチャを構築および運用するといった、差別化につながらない手間のかかる作業を排除します。Refactor Spaces を使用すると、アプリケーションがマイクロサービスになったり、マイクロサービスに書き込まれる新たな機能で既存のアプリケーションが拡張されたりするリスクを低減できます。 Refactor Spaces 環境は、AWS アカウント間のネットワークを橋渡しし、個別アカウントの独立性を保ちながら、新規サービスと旧サービスの間で通信を行えるようにします。Refactor Spaces は、strangler-fig パターンをモデル化するアプリケーションプロキシを提供し、外部 HTTPS エンドポイントに新規サービスを透過的に追加し、新規サービスに段階的にトラフィックをルーティングできるようにします。これにより、アプリケーションの利用者に対して基となるアーキテクチャの変更を透過的に行えます。

複数リージョンでの移行
AWS Migration Hub では、お使いの移行ツールがサポートされている AWS リージョンへの移行状況を追跡できます。統合されたツールを使用すると、移行先のリージョンにかかわりなく、移行状況が Migration Hub に表示されます。