リファレンスデプロイ

Autodesk BIM 360 Integration on AWS

建設管理ソフトウェアを使ってプロジェクトのワークフローやデータに接続

このクイックスタートでは、Autodesk BIM 360 統合環境をおよそ 15 分でアマゾン ウェブ サービス (AWS) クラウドにデプロイします。 

BIM 360 は、建設管理ソフトウェアとプロジェクトワークフローとコンピュータ支援設計 (CAD) のデータを、リアルタイムで接続する汎用プラットフォームです。AWS を統合ホストとして使用すると、セキュリティの追加レイヤ、スケール自在のコンピューティングパワー、広範なデータストレージと豊かなコンテンツ配信を実現します。

Autodesk Forge プラットフォームであるオープンで安全な API 上に構築される BIM 360 は、他の建設管理ソフトウェアとの統合を可能にするため、共通のデータ環境を維持できます。この統合により、BIM 360 データとプロジェクトワークフローを接続して、時間を節約し、データの重複を避け、新しいワークフローを探索し、1 か所で情報にアクセスできます。

このクイックスタートは、AWS クラウドで BIM 360 統合のワークロードを実装または拡張することをご希望の IT インフラストラクチャアーキテクト、管理者、および DevOps プロフェッショナルのために開発されました。

このクイックスタートは、Autodesk, Inc. と AWS との共同開発によるものです。Autodesk は AWS パートナーです。


AWS Service Catalog の管理者は、このアーキテクチャをご自分のカタログに追加できます。 

  •  構築するもの
  • このクイックスタートを使用すると、以下の BIM 360 統合環境が自動で AWS にセットアップされます。

    • 2 つのアベイラビリティーゾーンにまたがる可用性の高いアーキテクチャ。*
    • AWS のベストプラクティスに基づいてパブリックおよびプライベートサブネットが設定された Virtual Private Cloud (VPC)。AWS で独自の仮想ネットワークを実現します。*
    • パブリックサブネット内:
      • マネージド Network Address Translation (NAT) ゲートウェイ。プライベートサブネット内のリソースによるアウトバウンドのインターネットアクセスを提供します。*
      • Auto Scaling グループに含まれる Linux Bastion ホスト。パブリックサブネットおよびプライベートサブネット内の Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスへのインバウンドの Secure Shell (SSH) アクセスを可能にします。*
    • プライベートサブネットでは、2 つのアベイラビリティーゾーンにまたがる BIM 360 統合アプリケーションのサーバーインスタンスにより、高可用性が保証されます。これらの統合は、Autodesk Forge をプラットフォームとして開発されています。
    • Elastic Load Balancing。BIM 360 統合インスタンス全体で HTTP および HTTPS でのロードバランシングを提供します。 
    • デプロイプロセスに必要な AWS のサービスへのアクセス権限が細やかに設定された AWS Identity and Access Management (IAM) ロール。
    • それぞれのインスタンスや機能に適したセキュリティグループ。必要なプロトコルやポートのみにアクセスを許可します。たとえば、Amazon EC2 ウェブサーバー上の HTTP (S) サーバーポートへのアクセスは、Application Load Balancer のみに限定されます。
    • オプションとしてパブリックドメインネームシステム (DNS) 用の Amazon Route 53。BIM 360 統合サイトのドメイン名を解決します。 
    • AWS Systems Manager パラメータストアに含まれる Systems Manager パラメータ。Forge クライアント ID、シークレット、およびコールバック用の URL を安全に保存します。

    * クイックスタートを既存の VPC にデブロイするテンプレートは、アスタリスクが付けられたタスクをスキップし、既存の VPC 設定に誘導します。

  •  デプロイ方法
  • AWS アカウントで BIM 360 統合環境をデプロイするには、デプロイガイドの指示に沿ってください。デプロイプロセスには約 15 分かかり、次のステップが含まれます。

    1. Autodesk のデベロッパー認証情報を取得します。Autodesk Forge のアカウントをお持ちでない場合は、Forge ポータルにサインアップしてください。
    2. BIM 360 アカウントを準備します。
    3. AWS アカウントをお持ちでない場合は、https://aws.amazon.com でサインアップし、アカウントを用意してください。
    4. クイックスタートを起動します。以下の 2 つのオプションから選択できます。
    5. Forge コールバック URL を更新します。
    6. デプロイをテストします。

    Amazon は、本ソリューションで AWS と協力した AWS パートナーとユーザーデプロイ情報を共有する場合があります。  

  •  コストとライセンス
  • このクイックスタートリファレンスデプロイの実行中に使用した AWS のサービスのコストは、お客様が負担します。クイックスタートを使用しても追加コストは発生しません。

    このクイックスタートの AWS CloudFormation テンプレートには、カスタマイズ可能な設定パラメータが含まれています。インスタンスタイプなどの設定の一部は、デプロイにかかるコストに影響を与えます。費用の見積もりについては、使用する AWS の各サービスの料金ページをご覧ください。料金は変更される場合があります。

    ヒント: クイックスタートをデプロイした後、AWS のコストと使用状況レポートを設定して、クイックスタートに関連する料金を追跡することをお勧めします。このレポートは、お客様のアカウントでの Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットへの請求メトリクスを提供します。各月の使用状況に基づくコストの見積もりを提供し、月末にデータを確定します。レポートの詳細については、AWS ドキュメントを参照してください。

    Autodesk BIM 360 統合のライセンスと料金は、Autodesk Forge のデベロッパープラットフォームで処理されます。詳細については、Autodesk Forge ウェブサイトをご参照ください。無料でお試しください。料金は従量課金制となっています。Forge に登録すると、任意の API の組み合わせに適用できる 100 クラウドクレジットを無料で利用できます。

    Autodesk では、ご指定のクラウドクレジット数と同じ数の Forge API を使用できます。Forge のために購入した、あるいは Forge に適用されるすべてのクラウドクレジットは譲渡不可能であり、Forge API の用途でのみ使用できます。他の Autodesk クラウドクレジットを Forge API に使用することはできません。